生後1日目に手術をした息子『生存率2分の1』と告げられたその後…息子への母の思いとは
お兄ちゃんたちとみなとくんと
みなとくんには、3人のお兄ちゃんがいます。 サトミさんは、お兄ちゃんたちにみなとくんの生後1日目の手術のときから、どんな状況かを話していました。 お兄ちゃんたちは、みなとくんが呼吸器をつける手術では、首に穴を開けると聞いて「痛そう…」と反応し、少し怖がっていたそうです。 しかし、初めての家族面会でみなとくんに会った日、お兄ちゃんたちは怖がることなくみなとくんを「かわいい」と言って抱っこしていたとサトミさんは話します。 長男は、呼吸器をつけている頃に痰吸引を覚えて、医療ケアのお手伝いをしてくれるそう。また力もあるため、みなとくんをお風呂にも入れてくれます。そして、今は作業療法士になるために大学に通いながら勉強中。 次男は、みなとくんをトイレに連れていってくれたり、みなとくんが好きなゲームを一緒にやってくれたりします。 みなとくんと年齢が近い三男は、一緒に遊んだり、ときには兄弟げんかもしたり…。最近は、三男の体も大きくなってきたので、歩行の介助や抱っこもしてくれるといいます。 サトミさんは、こうして優しくみなとくんを支えてくれるお兄ちゃんたちに感謝と、友達や周りの人にみなとくんには障がいがあるということを隠すことなく伝え、接してくれることが嬉しいのだそう。 その反面「みなとのことを考えてくれる気持ちは嬉しいけれども、お兄ちゃんたちにはお兄ちゃんたちの人生があるので、みなとも含め、息子たちそれぞれが自分のことも大切にしながら成長してくれたら幸せです」という思いもあると、サトミさんは話してくれました。
子育てを子どもと「楽しむ」ことを大切にしていきたい
SNSでもみなとくんの障がいについて発信しているサトミさん。みなとくんを出産する前後には不安からSNSで他のママさんたちの投稿を見ていました。 そこで元気と希望を持つことができ「同じような病気で悩んでいる方に少しでも寄り添えたら…」と思ったことが、発信していくきっかけになったそうです。 そのなかで「投稿へのコメントがいつも優しく、気持ちのあたたかい方がたくさんいてくださることがわかったことも、嬉しい心の変化です」と、発信する側も救われるということにハッとさせられたそう。 また「みなとと同じように小さく生まれたり、障がいがあったりするお子さんのママさんからメッセージをもらうことも増えています。 直接会うことはできなくても、ママさんの気持ちにそっと寄り添うだけで『前向きに子育てしてみよう!』と思ってくれる方もたくさんいて、その言葉に『私も子育て楽しもう!』と思います」と話すサトミさん。 サトミさんは今後も、見た人が「笑顔」で「前向き」になれるような投稿と、子育てを子どもと「楽しむ」ことを発信していきたいと語ってくれました。 障がいがあっても弱音を吐かず、一生懸命に前向きに頑張るみなとくんと、それを支えるご家族。 「笑顔」で「前向き」というサトミさんの言葉通り、SNSに投稿される写真は笑顔が光っており、家族のあたたかさが伝わってきます。
ほ・とせなNEWS編集部