「定年なし」のマクドナルド 親子3世代で働く76歳の現役店員「職場で娘と孫と会える」シニア採用の企業メリットは
今日は勤労感謝の日。総務省によると今年9月の全国の就業者数は6814万人で、1年前に比べ27万人増加しています。また女性の就業者数は3108万人で、比較可能な1953年以降、過去最多だということです。 【写真】「孫とは歳の差50歳」現役76歳マッククルーの仕事風景 来年4月以降は、企業に対し65歳までの定年引き上げや希望者全員の65歳までの継続雇用制度の導入、定年制の廃止のいずれかが義務づけられています。高齢化と人口減少が進むなかで変わる働き方とは。クルーと呼ばれるアルバイトやパートスタッフに定年を設けておらず、シニア世代の採用をおこなうマクドナルドで、家族3世代で働く山崎さん一家を取材しました。
■娘の仕事を見に来たのがきっかけで 静岡県のマクドナルド沓谷店でマネージャーをつとめる山崎友美さん(48)。2016年6月からこちらの店舗で働き始めました。 「特別支援学校を卒業した娘がマクドナルドで働き始めたのですが、娘の仕事中の様子が気になって、ちょくちょく店舗に顔を出していたんです。そこで店長から『一緒に働きませんか』と声をかけてもらったのがきっかけです」 それまで放課後等デイサービスのスタッフとして働いていた山崎さん。支援が必要な子どもたちの学校のお迎えから、親御さんが帰ってくるまでの間のサポートをしていたといいます。店長から仕事の誘いを受けたものの、「この仕事は自分には向いていないだろう」と最初は思ったそうです。
「忙しそうですし、カタカナの横文字も多くて大変そうなので、自分には無理だろうなと思っていたんです。でも、ちょうど転職を考えていたタイミングだったこともあって、とんとん拍子に話が進んで、娘が勤務してからおよそ1年後にこちらで働くことになりました。今はシフトマネージャーという時間帯の責任者をしていて、調理や接客などもします。職場ではみんなから「ママ」と呼ばれています(笑)。娘とは別に暮らしているのですが、職場が一緒なので定期的に元気な顔が見られるのは安心しますね」