東京五輪王者・堀米雄斗が逆転パリ五輪切符へ望み 準決勝1位で意地の決勝進出 苦手ランで全体トップ 14歳小野寺が初五輪確実に パリ五輪予選最終戦
「スケートボード・パリ五輪予選シリーズ」(22日、ブダペスト) スケートボード男子ストリートの準決勝が行われ、東京五輪金メダリストの堀米雄斗(25)=三井住友DSアセットマネジメント=は合計272・83点の1位で23日の決勝進出を決めた。逆転でのパリ五輪出場に望みをつなげた。堀米は大会開幕前の時点で出場圏外の日本勢5番手だったが、最終戦で五輪王者の執念を発揮している。 【写真】鳥が羽ばたいているような姿で演技する堀米 イヤホンつけっぱなしでスゴイ 苦手とするラン(45秒で技を自由に繰り出す種目)の1本目で全体トップとなる90・38点をマーク。1発の大技を競うベストトリックでも3本目に92・57点のハイスコア。4本目を89・88点でまとめ、首位に立った。 堀米は世界最高峰プロツアーのストリートリーグ(SLS)や、タンパプロなどで優勝する一方、五輪予選シリーズでは序盤から実力を発揮できず大きく出遅れた。東京五輪後、堀米が苦手としている「ラン」の点数が必ず採用されるようになり、それに苦戦している形だ。前回大会のパリ五輪予選シリーズでは、ランでスコアを伸ばせず、17位で予選敗退していた。 日本勢では14歳で、世界ランク1位を走る小野寺吟雲(ぎんう)が272・13点で2位通過を果たし、五輪初代表を確実にした。白井空良が268・95点で4位、根附海龍(ねつけ・かいり)が268・00点で5位で上位8人が進む決勝に進出。佐々木音憧(とあ)が141・88点の14位で敗退した。 ▽日本勢の世界ランキング(ポイント) ①小野寺吟雲(333963点) ⑤根附海龍(235113点) ⑥白井空良(225127点) ⑦佐々木音憧(224527点) ⑪堀米雄斗(130110点) ▽パリ五輪予選シリーズで得られるポイント 1位 260000点 2位 208000点 3位 176800点 4位 144840点 5位 127466点 6位 112262点 7位 98948点 8位 87278点