ナポリの監督就任説が浮上したジョゼ・モウリーニョ氏[写真]=Getty images

　イギリスメディアの『ザ・タイムズ』は22日、先日ローマの監督を解任されたジョゼ・モウリーニョ氏がナポリの指揮官就任に近づいていると報じた。 　これまでポルトやチェルシー、インテル、レアル・マドリードなど、欧州のビッグクラブを率いて数々のタイトルを手にしてきた名将は、2021年夏からローマの指揮官に就任。初年度となった一昨シーズンにはヨーロッパ・カンファレンスリーグを制覇し、昨シーズンはヨーロッパリーグ決勝進出を果たした。 　しかし、迎えた今シーズンはリーグ戦20試合を終えて8勝5分け7敗で9位と低迷し、今月16日に監督を解任されていた。 　その後、モウリーニョ氏にはサウジアラビアのアル・シャバブ行きが浮上。21日には、バルセロナのエル・プラット空港に姿を現し、スペインメディアにバルセロナの監督就任の可能性を問われた際に笑みを浮かべたことが大きく報じられるなど、その去就に注目が集まっていた。 『ザ・タイムズ』によると、モウリーニョ氏はナポリの監督としてイタリアでの仕事を継続するためにサウジアラビアからのオファーを辞退し、今週中にナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長と会談を行うようだ。 　ナポリは昨シーズン、33年ぶりにセリエA優勝を成し遂げたものの、今シーズンは低迷。ルチアーノ・スパレッティ監督が昨夏に退任後、リュディ・ガルシア監督が就任するも、昨年11月に解任され、後任のワルテル・マッツァーリ監督もチームを上昇させることができず、微妙な立場となっている。 　また、この状況を受け、スペインメディアの『スポルト』は、レアル・マドリードの監督時代にバルセロナとの間に多くの因縁を持ったポルトガル人指揮官がナポリの監督に就任した場合、チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦（ラウンド16）でバルセロナと対峙する可能性があることに注目し、モウリーニョが過去バルセロナと27回対戦し8勝9分け10敗であることを紹介している。