これからはもう、年を重ねることを悲観しなくていい。齋藤 薫が語る「“間に合った世代” の私たちが今、使える武器」
時を経る程に「価値ある美」いよいよ逆転のエイジングケア、始まる
年をとらないことに間に合った世代 近い将来、120歳まで生きることが珍しくない時代が来る。そして人が年をとらなくなる時代も、すぐそこまで来ている。10年先、いやもっと早まるとも言われるのだ。 それも「老化は “宿命” ではなく “病気” の一種に他ならないから、治療ができる」という知見のもと、文字通りの “不老長寿” の研究が急ピッチで進んでいるから。決してまやかしではない、ひとつの真実として大真面目に伝えられていることなのである。 とても有り難いのは、ただただ長生きできるという話ではない、外見も肉体も年をとらない研究が進んでいて無性にワクワクする。 そういう意味で私たちは間に合った世代。 それが近い将来現実のものとなったら、まさに人生はひっくり返る。もう1回分の人生が待っているのだ。それも、余生では全くない、主役としての人生を丸々1個分、さらに生きるべき未来が来るのだから。 新しい時代の「大人美」を作り上げるコスメたち じゃあ今、私たちがすべきことはなんなのか? 仮に「年をとらない時代」が来るとしても、まだもう少し先。ましてや魔女のようにありえない若さを保てるわけではない。年齢にはいよいよ意味がなくなったとしても、人はきちんとキャリアを積んでいくわけで、そこには新しい時代の「大人美」というものが求められるはずなのだ。 少なくともそれは、今までの大人の美肌とは違う。必死で若さを保とうとする肌でも、美容医療を尽くしたビックリする程若い肌でもない。大人でなくては醸し出せない「ひとつ格上の新しい美肌」と言えるもの。 そして奇しくも今シーズン、「大人美の再定義」とも言える鮮烈なムーブメントが起きている。例えば資生堂の新生フューチャーソリューションLX。時を経る程、年齢を重ねる程に価値を増す大人美は、若さを超える。それを単なる〝精神論〟ではなく、見た目にも決定的なものとする逆転の年齢超越エイジングケアを提唱。肌の個人差はどこから来るのか? という永遠の疑問に答えを出し、長寿遺伝子に加えて、肌構造から生まれ変わらせる「絶対的美肌遺伝子」で、運命をひっくり返して、崇高な透明感を持つ凜とした肌へ導く有言実行の革命的処方となったのだ。それも、世界の尊敬と憧れを集める日本の伝統工芸が、時を経る程に美しさを昇華させていくことを、コンセプトにも、棗のような優美なパッケージにも体現させたことは、こうした〝経年美化〟の考え方が、日本で育まれた尊い哲学であるのを思い知らせる。 これと偶然とは思えない程素晴らしい共鳴を生んだのが、SK-IIの最高峰ライン「新生LXPの金継ぎ」。日本の伝統的な陶磁器の修復方法「金継ぎ」を、コンセプトにもパッケージにも、処方そのものにも応用、壊れた陶磁器が金継ぎによってむしろ価値を増し、この世にひとつの掛け替えのない名品となるのと同じ。壊れたパーツを集めるように肌細胞の“結合力”を高める金継ぎ技と、ゴールドシルクでハリ弾力を劇的に高める働きはまるで糸リフト。品格と輝きのある肌を生む。 今、エイジングケアの次元が変わるとき ちなみに今シーズンは、遺伝子に着目した運命逆転エイジングケアが他にも数多くデビューする。それこそが、若さに勝る大人美肌覚醒の時代到来を意味している。美容成分でエイジングを抑えるという従来型ではなく、肌そのもののポテンシャルを高めて、50代でも60代も新しい美しさを生み出すような新規軸のケアが目白押し。今はっきりエイジングケアの次元が変わるタイミングなのだ。 一方で、老化を防ぐサプリ・NMNがたちまちポピュラーになったのも、フェーズが変わった証。大切なのは、今そんな風にエイジングケアの世界が大きく動いている事実を見逃さないこと。繰り返すけれど、私たちはギリギリ間に合った。その幸運を決して無駄にしてはいけないのである。