遂に稲作実装で米が力に!現実の米農家がゲームの稲作に見た「リアル」―プレイレポ『Farming Simulator 25』
とりあえず現実の事情は置いておいて、田んぼが完成し植え付けの操作ができるようになれば、後は現実と同じように5月まで寝て過ごし水を張って植え付け準備(代掻き)。改めて前日に水を流して、朝の6時位から田植えの開始です。ところで、今回作った田んぼは0.73ヘクタール、ゲームではサッと作れた田んぼですが、すでに現実の筆者の家の田んぼを全部合わせたよりも大きいです。
今作の田んぼは、実際の日本の一般的な田んぼと比べるとかなりフラットな作りなので、どうやって水を貯めているのかは不明ですが、機械が入れやすいので助かりますね。
さて、本作品での大きな変更点として、ラインに沿って自動で運転/作業ができる機能が追加されています。『22』ではこの機能がなく、手動で頑張って真っ直ぐ植え付けなどを行わなければならず、非常に面倒だったのですが、ライン幅を設定することで初心者でも植え付けが簡単になりました。
実際にPRJ8を使用したことはないですが、現実の田植えと比較すると「早い」の一言。本作の自動運転機能などを加味しても、この規模で昼前に終わっていることを考えると流石のハイエンドモデルというところでしょうか。苗のパレットを掃除して農協に返さなくて良いのも楽で良いですね……。
稲刈りはやはり時間がかかる
9月までまた寝て過ごし、稲刈りに移ります。田植えと違い、収穫ではコンバインに溜め込んだ玄米は都度排出する必要があり、排出して搬送、また収穫に戻る……とやることが多くかなり忙しくなります。
現実の収穫では田んぼのスミを鎌で手刈りして、コンバインの入口を作ってから刈り込みを始めるのですが、今作ではそのまま田んぼに乗り入れて刈り込みを始められるあたりも楽なところ。タンクに玄米が貯まれば排出し、倉庫に貯蔵するか売りに行くかはプレイヤー次第です。
コンバインでのこの作業風景を見て、今年の稲刈りをフラッシュバックするほどに思い出したのは秘密。10年ぐらい前の現実では、約40kg分ごとに袋詰めした玄米を手作業で軽トラに運んで、ある程度荷台に貯まったら農協に運んで……といった感じで進めていましたが、ゲームと同じようにパイプで一気に排出しての作業に変わったことで稲刈りも腰も大分楽になりました。