遂に稲作実装で米が力に!現実の米農家がゲームの稲作に見た「リアル」―プレイレポ『Farming Simulator 25』
洋ゲーお馴染みの説明がなく放りっぱなしのストロングスタイルも改善されており、それぞれの分野の専門家がマップに配置されるようになり、各種農作業の方法や販売方法などをレクチャーしてくれるようになりました(とはいえ放り出されたような状態から始まるのは一緒なのですが……)
操作関連は大丈夫なようなので、さっそくお目当ての稲作をチュートリアルなしで、現実の知識だけを武器にどれだけできるのか実際に試してみることにしましょう。
パッと見で必要な機械は2台。今作では、井関農機株式会社とクボタ株式会社が実際に協力しており、現実でも販売されている農機具/トラクターを使用することができます。家のような小規模な農家では使用することは多分一生ないのですが、実装されている2台は稲刈りに使用するイセキのコンバインHJ6130(画面右)と、田植えに使用するイセキのPRJ8(画面左)……合わせて販社から新車で買えば2,000万円近い超高級車です。
一緒に見えるのは苗の「パレット」で、田植え機に設置し植え付けることが可能です。パレットはシート状になるよう根が育てられており(根張り)、これを機械の方で1つ1つ分離させて植え付けていきます。本来はこのパレットも、田植えまで毎日水やりをしたり、追加で肥料などを撒いたりとお世話がいるのですが、本作品では枯れないので長期保存も可能です。
しかし農機具の運転は問題ないものの、ここでつまづく筆者。デフォルトの通常マップである「RIVERBEND SPRINGS」では田んぼを設営する場合、畑から土地自体を作り替え、それに見合ったものへと変更する必要があったようです。新しく追加されたアジアをテーマにしたマップ「HUTAN PUNTAI」を見て、その違いに気づくことに。
農地を田んぼにした場合、ポンプも併設されます。田植えには欠かせない水も一緒に付いてくるため初心者農家でもいきなり稲作に挑戦することが可能です。一番最初にでた素直な感想は「水の順番で揉めなくて良いですね」でした……。現実の田んぼの場合、水周りの管理は、長年のご近所付き合い云々も含めてなかなか気を払うのです……!