梅雨入りは“遅め”だが「早々に大雨」で警戒地域も 詳しくなった「線状降水帯の予測」でチェックを
5月27日、府県単位に変更されて最初に線状降水帯の予測が発表されたのは、鹿児島県(奄美地方を除く)と宮崎県でした。その後、奄美地方、徳島県、高知県、岐阜県、愛知県、静岡県にも発表されました。 今回は、結果的に線状降水帯は発生しなかったものの、発達した雨雲はかかったため、5月としては記録的な大雨になりました。 大雨による災害は、土砂災害、浸水、洪水に大別されます。 気象庁HPの「キキクル(危険度分布)」で、それぞれの災害の危険度を見ることができます。5月28日は、今年初めて氾濫危険情報が発表されました。京都府の淀川水系桂川中流・園部川です。
■大雨への備えを忘れずに 黄色は「注意」、赤色は「警戒」、紫色が「危険」です。紫色は、避難情報の「避難指示」にあたります。 そして、黒色は「災害切迫」。すでに災害が発生しているか、いつ災害が発生してもおかしくない状況を指します。避難所に行くのも危ない場合、今いる建物や、すぐ近くの建物の2階以上のできるだけ高いところに逃げる「垂直避難」をしましょう。 ただ、そのような状況になる前に、安全な場所に避難することが望ましいです。
こうした防災情報は、平時から見慣れておくことが大切です。 まもなく梅雨前線や台風によって、大雨になりやすい時期がやってきます。今のうちに、備えておくようにしましょう。
久保井 朝美 :キャスター、気象予報士、防災士