カルビーグループ、さつまいもの品質向上と持続可能な生産方法を追求 おいしさや魅力伝える「さつまいも収穫体験会」も開催
甘藷の収穫は8月から行われる。その中で紅はるかの収穫は9月中旬頃から開始され10月と11月が最盛期となる。収穫後の貯蔵性を高めるため霜が降りるまでの収穫完了を目指している。 今年の収穫状況については「収穫自体は順調に進んでいるが、品質については昨年と今年の猛暑の影響で品質のバラツキがみられる」と語る。 収穫にあたっては、つる刈り専用機を畝に走らせ畝に生える蔓を刈り取る前処理から始める。機械で刈り取り切れなかった蔓は、鎌を使い人の手で株元から刈り取っていく。 効率的な収穫方法には、自走式馬鈴薯収穫機を使ったやり方があり、その際、蔓が生えた状態だと、収穫機の先金が土に入らないため、前処理を行う必要がある。
自走式馬鈴薯収穫機では、前方と後方に2人ずつ乗り、前方で焼き芋に適した量目がある規格品(A品)を、後方で規格外(B品)をコンテナに入れていく。 「コンベアで上がってくるものを瞬時に目と手の感覚で量目を選別し、虫がついたり病気にかかっている芋も選別しないといけない」という。 今回で10回目の開催となる収穫体験会は手掘りとなる。午前と午後の2回開催され、午後には8組の親子が参加した。 収穫体験会の目的は、甘藷そのものの理解を深めてもらうことと、カルビーかいつかスイートポテトブランドの認知向上にある。 カルビーの野島眞スペシャリテ統括推進本部DCM事業部かいつか店舗運営課主任は「店舗での販売・接客に加えて、イベントなどオフラインでの顧客接点を今後強化していく」と意欲をのぞかせる。