館山の神余小が創立150周年 記念行事で全校児童が発表や合唱 地域の150人と祝う(千葉県)
館山市の神余小学校で9日、創立150周年を祝う記念行事が行われた。全校児童19人が神余小の歴史や人、地域について振り返る発表や合唱など、工夫を凝らして披露し、詰めかけた地元住民ら約150人と節目を盛大に祝った。 同校は、1874(明治7)年に設立。関東大震災後に現在の場所に移り、現校舎は2002年に完成した。 記念行事は、記念式典と児童発表の2部構成で行われ、来賓、保護者、卒業生をはじめとする地域住民など、大勢が祝福に訪れた。 子どもたちが発表した第2部では、3~6年生と1・2年生に分かれて同校に関わりのある人や行事について、調べたことを発表。3~6年生は、同校の歴史を「人」「地域の人が学校に来るとき」「鞨鼓(かっこ)舞」「かえでまつり」など、それぞれの視点から一人一人がテーマに沿って発表し、「神余小を『守る』『大事にする』『のこす』『愛する』という気持ちはずっと変わらない」とまとめた。 1・2年生は、「神余のえがおのひみつたんけんたい」と題して、身近な商店や消防団など、地域の人に聞き取り調査をした内容をまとめ、寸劇を披露。インタビュー相手になりきった演技と、工夫を凝らして作った小道具を使い、多くの笑いを誘いながら、地域の人の温かさを表現した。 同校の卒業生、加藤綾子さん(61)は「学校や地域のことについてよく調べ、神余が大好きだということが伝わった。うれしいですね」と感想。 鈴木千愛希さん(6年)は「たくさん練習してきたので達成感でいっぱい。6年生として150周年を迎えられて、神余小の歴史をたくさん知ることができた。150年続いたのはたくさんの先生や地域の皆さんが頑張ったからだと思う。ありがとうと言いたい」と話していた。