事件捜査などに協力する嘱託警察犬の審査会・宇都宮市
事件の捜査や行方不明者の捜索などを行う嘱託警察犬を選ぶための審査会が、25日、宇都宮市内で開かれました。 この審査会は、捜査や捜索に協力してもらう嘱託の警察犬を選ぶために毎年1回、この時期に行われています。宇都宮市の県警察学校を会場に、ゴールデンレトリバーやドーベルマン、シェパードなど5つの犬種の35頭と13人の指導士が参加しました。 遺留品のにおいから犯人を突きとめる「臭気選別」や、隠れている犯人を見つける「警戒作業」など3つの種目でそれぞれ審査が行われ、このうち足跡に残ったにおいから足取りをたどる「足跡追及」では、紙や皮の切れ端など3つの遺留品を見つけ出しながら犯人役の警察官の行方を追いました。遺留品を見つけると伏せをして合図するなど、日頃の訓練の成果を発揮していました。 県警によりますと、今年の嘱託警察犬は33頭で10月末までに76回出動しているということです。去年1年間の出動件数の62回を、すでに上回っています。このうち事件の捜査が19件、行方不明者の捜索が57件となっていて、主に高齢者の捜索が多いということです。 結果の発表は12月中旬ごろの予定で、合格すると来年1月から1年間嘱託警察犬として活動します。
とちぎテレビ