夏の移籍でどう変わった? J1クラブ市場価値ランキング16位。得点力不足も問題なし? 積極補強は行わず
2024年の明治安田J1リーグは、夏の移籍市場の登録期間が8月21日で締め切られた。どのクラブも選手の補強や放出の動きがあり、戦力がアップしたチームもダウンしたチームもある。今回はデータサイト『transfermarkt』のデータを基に、J1リーグクラブの総市場価値をランキング化して紹介する。
16位:アビスパ福岡 監督:長谷部茂利 J1リーグ順位:9位 総市場価値:1190万ユーロ(約19億400万円) 最高額選手:前寛之(100万ユーロ/約1億6000万円) 昨シーズンはクラブ史上最高順位のJ1リーグ7位という成績を記録したアビスパ福岡は、市場価値ランキングでは16位にランクインした。移籍市場前の順位と変わらない結果となった。 現在リーグ戦9位と昨季の調子を維持している福岡は、リーグで3番目に少ない26失点という見事な数字に対して、26得点はリーグ最小得点数となっているが、今夏の移籍市場では攻撃陣に限らず目立った補強は行われていない。 今季のリーグ戦は1試合のみの出場に留まっていたMF田中達也(20万ユーロ/約3200万円)をタイのラーチャブリーに放出した一方で、DF池田樹雷人(40万ユーロ/約6400万円)をFC町田ゼルビアから期限付き移籍で獲得したのみに終わっている。 得点力が伸び悩んでいる理由としては、FWシャハブ・ザヘディ(90万ユーロ/約1億4400万円)の得点ペースが落ちていることがひとつあげられるかもしれない。今季初めに加入したこのイラン人FWは、第15節までに出場した12試合では6得点とチームの攻撃を牽引していたが、退場による出場停止が明けた第18節以降の10試合では3得点となっている。昨シーズンのリーグ7位という成績を上回るためには、ザヘディを含めた攻撃陣の奮起が必須となるだろう。
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