1番のストロングポイントはエンタテインメントが詰まってるところ

小森こだわりの名古屋店のロゴ

ーーさて、いろいろお話を聞いてきましたけど、名古屋店の誕生によって、アメコと小森さんの関係は変わってきそうですよね？ より近くになるというか。 　それはそうですね。めちゃくちゃ変わってきてますし、変わっていくんじゃないでしょうか。名古屋店が始まったら……どっぷりアメコの人になる可能性もありますよね、組織図に名前が入るような（笑）。この間、TETSUYAさんに、こういうのやる時ってLDH Kitchen（LDHの飲食部門）の役員の人とか人事の人と面談とかしたほうがいいんじゃないですか？って聞いたら、「そうだけど、それいる？　 形式的なの必要だったら俺がやるけど」ってことだったんで、それなら面談はいいかなって（笑）。 ーー小森さんはコーヒー好きということもあって、アメコだけじゃなく、いろいろなコーヒーを飲んできたと思うんです。その中でアメコが愛される理由、愛すべき理由をどのように考えてますか？ 　1番のストロングポイントはエンタテインメントが詰まってるところですね。LDHのコーヒーショップなので音楽の活動と強く結びついていて、アーティストとコラボ商品があったり。それが1年に1回とかの次元じゃなく常に刺激的なことがある。コーヒーはものすごく大切な部分でアメコの核ですが、それとエンタテインメントを紐付けているというところが、最も大きな魅力のひとつです。店舗にもちょっとライブ感があります。言ってしまえば、ただのコーヒー屋さんなのに。 　それもあって、アメコはコーヒーが飲めない人も来るコーヒーショップ。シュワシュワ（炭酸を使ったドリンク）だったり、チョコモ～モ～（チョコとミルクのドリンク）があったりして、コーヒーという分野をチャートにするなら結構幅広いところを取ってるなって思います。コーヒーが飲めないですっていう人がこんなに来るコーヒーショップはないと思います。 ーー核となるコーヒーそのものについてはいかがですか？ 　……すごく追求してるんですよ。アメコの中に入って、より強く思いました。初めて淹れた時、「AMAZING BLEND」はなぜこの味なんだろうなって思ったんです。人にはそれぞれ好みがあって、僕にも好みがありますけど、そのうえで、たくさんの人が好むブレンドになっている。それを飲んでって押し付けるようなところもなくて、好んでもらえるんだったらじゃんじゃん飲んでくださいって感じ。あのスタンスはまさにエンタテインメントだと思います。 ーーさて、オープン日も10月11日に迫ってきています。準備は順調ですか？ 　順調です。物件の内見から初めて、工事の打ち合わせをして、正直いくらかかるのかとかも見ながらやってきて、いよいよです。 ーー ……それはなかなかやることが多かったですね。 　やってますよ、エアコン代ってこんな高いんだ！とか。だから、お金の使い方も変わってきた。そういうのを考えて使っているので（笑）。 ーーあるだけ使ってた小森さんなのに……！　「小森の小言」（TOKYO HEADLINEで連載、2021年5月に更新終了）の時の小森さんとは別人……というのは言い過ぎですね（笑）。 　大人になってるなと思います。めちゃくちゃいろんなこと、勉強してます（笑）。 ーーTETSUYAさんは、小森さんのもう一段階の成長を期待して名古屋店を委ねたのかもしれないですね。 　それは全然あると思います。勝手にですけど、TETSUYAさんは僕の東京の親みたいな立ち位置で見てくれてるってところが絶対あるって思う時があるんです。すごい過保護にしていただいてる。 ーー隼さん、大きくなれ！って（笑）。この名古屋店を経て、次の店舗、またその次って続いていく可能性も大いにありそうですね。 　可能性は…… ！　でもまずは、名古屋ですね。 　AMAZING COFFEE AICHI NAGOYA（愛知県名古屋市中区丸の内3-15-8 全日愛知会館1F）は、11日オープン。9～19時。 （TOKYO HEADLINE・酒井紫野）