【生死を分ける】寒すぎて意識がもうろうとした人に「絶対」してはいけないこと
突然のケガや病気には、その場での対処が超重要。救命処置・応急手当てができなければ、救急車で病院に着いたときにはもう手遅れ……なんていうことにもなりかねない。逆に、正しい知識があれば、命が助かることもあるだろう。 そんな緊急事態を含め、身近な危険から身を守るための知識が楽しく学べる書籍、『いのちをまもる図鑑』(ダイヤモンド社)が刊行された。心肺停止した人への救命処置から、危険生物に遭遇したときの対応、突然の災害から身を守る方法まで、さまざまな「生きる知恵」が網羅されている。 今回の記事では、『いのちをまもる図鑑』第3章「ケガ・事故からいのちを守る」から「低体温症になったときの対処法」を紹介する。 ● 低体温症の人を放置してはダメ! 雪かきをしていたら、弟がガタガタ震えはじめた! そんなときは、低体温症の可能性があります。 体温が急に低下するといのちの危険があり、すぐに対処が必要。寒い場所に置いたままで「ちょっと様子を見るか……」と放置することは絶対にNGです。 ● 低体温症になったらとにかく体を温める 低体温症になってしまったら、とにかく体を温めることが大事です。震えているときは冷たい風があたらない、あたたかい場所に運び、服がぬれている場合はぬれた服を脱がせてから毛布でくるみましょう。 意識がはっきりしている場合は、甘いものを食べさせたりあたたかい飲み物を飲ませたりして体の中から温めます。 ただし、意識がもうろうとしていたらすぐに救急車を呼び、飲み物や食べ物をあげるのもひかえます。 ※本稿は、『いのちをまもる図鑑』(監修:池上彰、今泉忠明、国崎信江、西竜一 文:滝乃みわこ イラスト:五月女ケイ子、室木おすし マンガ:横山了一)を抜粋・一部加筆した記事です。
西竜一