「気づいたら2023年が終わっていた」…熱海富士の地元愛 『2場所連続優勝争い』で2024年は前頭筆頭スタート /今年の静岡
今年、静岡県中を熱くさせた21歳の若手力士、熱海市出身の熱海富士。9月場所と11月場所では優勝争いを繰り広げ、2場所連続で敢闘賞を受賞しました。
2023年は「気づいたら終わっていた」
大相撲の「冬巡業」。12月20日、熱海富士の姿は兵庫県尼崎市にありました。 Q.2023年どんな1年だった? 熱海富士:「気づいたら終わっていた。それぐらい内容が濃かったんだと思う」
7月場所で「幕内復帰」…そのあと2場所連続優勝争い
熱海市出身の熱海富士。現在21歳という若さで、チャーミングな笑顔が、相撲ファンからも大人気です。今年の7月場所では、熱海富士と大奄美が11勝4敗で並び、優勝決定戦で十両初優勝。幕内に復帰しました。 熱海富士(熱海市 7月):「また皆さんに、いい相撲を見てもらえるように頑張ります」 さらにその後、9月場所では大関・貴景勝と、11月場所は大関・霧島と千秋楽まで優勝争いを繰り広げ、2場所連続で「敢闘賞」を受賞するなど、今年の大相撲で一目置く存在に。
地元・熱海市では本人も驚く大フィーバー
地元でも熱海富士フィーバーとなりました。 白鳥衛記者(11月29日・熱海市):「今、熱海富士が到着しました。改札をゆっくりと抜けましたが、すぐに大勢のファンや市民に囲まれています」 故郷の盛り上がりに、熱海富士自身も驚いたようです。 Q.熱海に凱旋したときはすごい人だった。 熱海富士:「熱海の皆さんが、本当に応援してくれているんだなというのを改めて実感した」
冬巡業では大関陣から稽古の相手に指名
冬巡業の稽古の中では、大関・豊昇龍や、先場所優勝争いをした大関・霧島から指名が。霧島は熱海富士が本場所で一度も勝ったことがない相手。それでもほとんど休むことなく、異例の6番連続の取り組みを行いました。 熱海富士:「本当に大関に指名していただいてすごい嬉しい。指名していただけるのはありがたいことなので、稽古できて良かった」 その活躍ぶりから、25日に発表された最新の番付では前頭筆頭となり、自身のキャリアで最も高い位となりました。
化粧まわしは地元の人気スイーツ「熱海プリン」
着実に力をつけている角界の注目力士。ただ、今年はその「人柄」にも注目が集まる1年となりました。 化粧まわしには、熱海の人気スイーツ「熱海プリン」。「角界のプリンス」ならぬ「角界のプリン」と先輩力士から呼ばれることもあるほど、その性格は愛されています。