南の海上の台風21号が北上してきています。今後も北上を続け、31日（木）から11月1日（金）にかけて、沖縄地方に近づくおそれがあります。また、台風から遠い本州付近も、秋雨前線や湿った空気の影響を受けることで、今週は広く天気がぐずつきそうです。

台風21号北上中

28日(月)正午の台風21号の位置と予想進路

　きょう28日(月)正午には、台風21号はフィリピンの東にあって、1時間に15キロの速度で西北西に進んでいます。今後もさほど速度を上げないまま、西よりに北上し、31日（木）から11月1日（金）にかけて、石垣島など沖縄の先島諸島に近づくおそれがあります。その影響で、沖縄地方では、石垣島など先島諸島を中心に次第に天気が荒れてくるでしょう。

31日(木)夜の雨・風の予想

　今後の雨の予想をみてみると、台風が沖縄に最も近づく31日には、台風から遠い九州や四国にも雨雲がかかる予想です。これは台風以外に秋雨前線の影響を受けるためで、2日以降は前線の雨雲と台風または台風から変わる熱帯低気圧の雨雲が合体するような形で大きな雨雲となり、本州の広い範囲にかかる見込みです。今のところ、日本海側ほど活発な雨雲がかかりやすく、大雨になるおそれがありますが、その他も雨の降り方には注意が必要です。

週間天気予報

　天気マークでみると、31日（木）など、晴れマークが付いている所もありますが、雨雲の広がり具合によっては予報が大きく変わる可能性があります。台風の進路や速度、秋雨前線の活動によっても変わってくるため、今後も最新情報にご注意ください。 （気象予報士・多胡安那）