アジア最大の高高度シミュレーターで有人月面着陸計画を支援・中国
【東方新報】中国北西部の陝西省(Shaanxi)銅川市(Tongchuan)に建設されたアジア最大の宇宙エンジン用高空シミュレーターが、10日に稼働を開始した。 このシミュレーターは、主減速エンジンの高高度試験においてキーとなる技術の画期的な進歩で、中国の有人月探査計画の円滑な遂行に大いに役立つものだという。中国航天科技集団(CASC)第6研究院165研究所が開発し、8か月の期間をかけて建設した。 この試験台は、国内最大のポンプセットを備えた先進的な蒸気アクティブエジェクター技術を採用し、エンジンの全負荷範囲運転中に100パスカルの高真空状態をシミュレートすることができる。 この研究プロジェクトの責任者は「この試験台は宇宙空間での実際の作業環境をシミュレートし、エンジンの性能をテストすることができる。技術的に困難な点が非常に多く、このシミュレーションを実施できる国は限られている」と説明している。 中国は今年5月、科学的探査と関連技術の実験のため、2030年までに有人月面着陸を実現するという計画を発表している。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。