中嶋朋子「私は“北の国からの蛍ちゃん”じゃないのに」イメージに応えるのをやめて吹っ切れた日
とくに子どもってウソがつけないじゃないですか。全部ウソでいいと思っちゃうと、やはり演技が違ってきますよね。 「演じる側はリアルな感覚を大事にしなきゃいけない、そして撮る側はその感覚を拾い上げ、そのための準備をしなきゃいけない」と先生はおっしゃいました。 こういう現場で育ったので、『北の国から』とは別の現場に行っても、その作品ごとに大事にしなければいけないことを必ず探すようになりました。大事にしないといけないことって、場所や相手によって変わりますから。
PROFILE 中嶋朋子さん 東京都出身。2歳から劇団ひまわりに所属し、5歳の時にデビュー。ドラマ『北の国から』シリーズで、主人公の娘・蛍役。映画『つぐみ』ではブルーリボン賞助演女優賞を受賞する等、数々の映画・ドラマ・演劇作品で活躍。朗読劇にも力を入れており、この3月に本人プロデュース『カミサマノ本棚』を上演。 取材・文/岡本聡子 写真提供/中嶋朋子、砂岡事務所
岡本聡子