日本製鉄のグリーン鋼材、黒色めっき鋼板に採用。南電機の電路支持材向け
日本製鉄は24日、同社のグリーン鋼材「NSカーボレックス・ニュートラル」について南電機が手掛ける電路支持材向けの高耐食めっき鋼板「黒ZAM」に初めて採用されたと発表した。 黒ZAMは、日鉄の溶融めっき鋼板「ZAM」に特殊な工程を付加し、めっき層を黒色化した「黒色めっき鋼板」。曲げやプレスなどの加工を施しても黒色の意匠を確保でき、2月にはエコリーフ認証を取得している。 南電機では、ケーブルラックやレースウエイといった建築物に利用する電路支持材を製造・販売する中、昨今の耐震ニーズを受けて天井パネルを設置しない「表し天井」の「黒色資材ニーズ」に着目。2019年から黒ZAMを素材に「後塗装で発生するCO2排出量を削減する」電路支持材を販売している。 今回は「NSカーボレックス・ニュートラル」として黒ZAMにおける初の採用。受注した製品は瀬戸内製鉄所阪神地区(堺)で製造し、今年5月に出荷する予定となっている。