まるでMotoGPマシン?! 制御、シャシー、デザインを一新! ドゥカティ「パニガーレV4S」試乗インプレッション
2025年のパニガーレV4Sはスーパーバイクの第7世代へ!
主要諸元■️ホイールベース1485mm シート高850mm 車重191kg(燃料除く)■️水冷4ストV型4気筒DOHC4バルブ 1103cc ボア×ストローク81×53.5mm 圧縮比14対1 216ps/13500rpm 12.3kg-m/11250rpm 燃料タンク容量17L 変速機6速リターン ■️ブレーキ形式(前・後)φ330mmシングルディスク×4ピストンキャリパー・φ245mmシングルディスク×2ピストンキャリパー ■️タイヤサイズF=120/70ZR17 R=200/60ZR17 ●日本導入時期:2024年内 ●価格:414万1000円(V4S)、323万9000円(V4) ──派手なグラフィックがなくてもデザインが成立するのがドゥカティのスーパーバイクの特徴。 ──ユーロ5+規制に通っているスーパースポーツで、エンジン下でマフラーが完結しているのはパニガーレだけだ。
エンジンを車体の一部と考えるドゥカティらしいシャシー構成が進化
最高峰のスーパーバイクとしては、第3世代の999以来となる両持ちスイングアームを採用。デスモセディチGPのノウハウが込められたドゥカティコルセ製で、第6世代の片持ちよりも若干長くなっている。 【リヤサスはエンジンにマウント】前後サスペンションはオーリンズ製電子制御式。これが予測型の電子制御と素晴らしいマッチングを見せる。リヤサス上部はエンジンに直接マウントすることで、車体の横剛性が高くならないようにしている。 エンジン上部に置かれるフロントフレーム。2018年式のパニガーレV4Sの初期型のフレームには穴がなく、翌年のパニガーレV4Rから拳大の穴が空いた。ドゥカティは、常識にとらわれない形で剛性バランスを追求し続ける。 【916オマージュの顔】ダウンフォースはそのままに、空力を4%アップ。ウイングの装着方法も自然で、エアダクトはカウルの内側に設置。ヘッドライトまわりのデザインは916をオマージュ。 【NEWブレンボ採用】キャリパーは、ブレンボ製のHypure。もちろんモノブロックで、前モデルから60gの軽量化を実現した。また、力がかかっていないときのディスクの滑りを15%も軽減。 【動きやすい燃料タンク】軽量なアルミ製燃料タンクは、シートの下まで伸ばすことで、マスの集中を促進。また、形状をスリムかつコンパクトにすることでライダーの動きやすさも向上させている。 【シートは大幅拡大】シートは後方に35mm、幅を50mmも拡大。また形状もフラットにすることで、ホールド感をアップしている。試乗会に来ていた欧米の大柄なライダーには特に好評だった。 【予測型電子制御を採用】メーターは6.9インチで、かなり大き目。モードは「レースA」「レースB」「スポーツ」「ロード」「ウェット」を用意。パワーモードは「フル」「ハイ」「ミディアム」「ロー」の4つを設定。表示方法は多彩だ。 ※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。