今も爪痕が…私たちの常識を変えた異常気象 竜巻などの突風や危険な暑さ 急激な気象変化の1年【激動2024・静岡】
極端な猛暑は消費の現場の「常識」を変えています。 <遠鉄百貨店 小山晃弘さん> 「今年は暑さの影響で柔らかい柿が多くてなかなかギフトで出荷する柿が集められなかった」 浜松市の遠鉄百貨店では今年、猛暑の影響で柿の木が「夏バテ」を起こしギフト用の見栄えの良い柿を集めるのに苦労しました。これから最盛期を迎えるミカンも猛暑の影響で出荷に遅れが出るなどもはや旬がずれ始めています。 <遠鉄百貨店 小山晃弘さん> 「お客様に旬の時期をお伝えしながらいい商品をタイムリーにお届けできるように我々も日々努力している」 常識の変化はアパレル業界にも。いま人気の商品は「シーズンレス」で着用できるもの。季節の変わり目が分からなくても重ね着で対応しやすい服が人気を集めています。 <キャスト 遠鉄百貨店 八木さおり店長> 「着替えの時期、例年よりも2か月くらい遅くなっているのかなと感じて」 アパレルメーカーの三陽商会はこれまで春夏秋冬で区切っていた「四季」という考えを変え、長くなる夏を2つに分けて「五季」としました。猛烈な暑さに対応するとともにタイムリーな売り出しを目指しているのです。 <遠鉄百貨店 中村千佳営業推進部長> 「今まで通りの提案の仕方ではお客様に響かないと思うので、作り手側も売り手も考え方を変えていく必要に迫られている」 わたしたちの生活様式をも変えてしまっている「異常気象」。いま「異常」と言われている気象状況が今後、当たり前になる可能性もあり、来年もうまく対応していくことが求められそうです。
静岡放送