“へりくつ夫”に怒りのレス殺到

「ため息が出るぐらい、わかってない」と、トピ主の態度を嘆くのは「メロ」さんです。「妻は、理屈ではなく共感を求めている」と指摘。「『人の気持ちがわからない』と言われたら、『妻は理解してほしいのに、僕ができていないんだ』と反省すべき」と諭します。 「わかめ」さんも「LINEを見ていなかったトピ主さんが悪い。まずは謝罪でしょう」とばっさり。さらに、「妻を悪者にしたいという意識が大きすぎ。トピ主自身が話し合いを放棄している」と批判します。 「nanano」さんも、「話し合い以前の問題」とし、「へりくつをこねる前に、まず謝って。良好な人間関係を構築するには、『ありがとう』『ごめん』が基本中の基本」と“へりくつ夫”に心を入れ替えるよう促しました。 一方で、「どっちもどっち」と断じるのは「るる」さんです。「まず、妻はPCで作業中の夫に頼まず、自分で行けばよかった。夫は3時に買い物を頼まれたなら、夕飯に使うことを予測できたはず。何時までに買えばいいか、時間を確かめるべきだった」とつづり、「お互いが相手の状況なんてお構いなしに自分の都合を通そうとするから、摩擦が生じてるのでは」と結論づけました。 夫婦問題カウンセラーの高草木さんは、夫婦が同じ家にいながら、LINEでやり取りをしている点に注目。けんかの根底には、「夫婦の会話不足」があると指摘します。 「LINEの普及でコミュニケーションの取り方がずいぶん変わりました。以前なら、一声かければ済むことも、LINEで伝えようとします。だから、『送った』『見てない』ともめることになる」と高草木さん。「たぶん、この夫は普段から妻の話を聞いていないのでしょう。LINEで要件を伝えろと求めるのは、妻の言葉を聞く気がないから。そして、妻が何か言うと、持論を展開して抑えつけようとする。だから妻は『この人は人の気持ちがわからないから、仕方ない』と、すぐ諦めてしまうんです」と分析します。「普段からきちんと会話している夫婦なら、こんなふうにこじれません」。 トピ主の「夫婦でしっかり話し合いたい」という主張は、的を射ているのでしょうか。高草木さんは、トピ主の考える「話し合い」とは、「『自分の話を聞け、そして従え』と説き伏せることなのではないか」と見ます。 「この場合、妻にLINEを送るように指示した夫には、LINEを見る責任があります。その責任を果たさずに、妻を責めている。レスにもありましたが、話し合い以前の問題です。夫はすぐに自分の非を認めて、『ごめんね、ちょっと見るの忘れてた。いまから買い物に行くよ』と言えば、もめることはなかった。それなのに、面倒くさい理屈をごちゃごちゃ言うから複雑になるんです。これは、妻から嫌われる夫のタイプの典型ですね」 高草木さんによると、職場ではきちんとコミュニケーションが取れているのに、妻が相手となるとうまくできない、「妻だけコミュ障」の男性が増えているそうです。「会話は『話す』ではなく『聴く』こと、そして『共感』することが大切」と高草木さんは言います。 「『話さなければいけない』と思うから、うまくいかないんです。相手の話を聴いて、共感する。それから、自分の考えを話して、意見を求める。これを繰り返せば、会話は十分成立します」とアドバイスしてくれました。