なるべく人目につかない配慮を。食事後のつま楊枝マナー
ちょっとフォーマルな食事の席での所作、冠婚葬祭などで交わす会話の言葉選び、お客さんとしてお呼ばれしたお宅での過ごし方…。 生活の何気ないシーンでも、大人のマナーをさらっとこなせたら素敵ですよね。 【マンガで読む】意外に知らない?正しい日本食のマナー。スウェーデン人漫画家と一緒におさらい! TPOにあわせたマナーは千差万別。何が正解なの?と迷ったことも多いのではないでしょうか。 今回は知っているようで知らない、大人のキホンのマナーをご紹介します。 ■席でつま楊枝は使わない 年配の方など、食事の後にシーハーと口を鳴らしている姿が見受けられます。加齢とともに歯ぐきがやせて、ものが詰まりやすくなりますから、取ろうとすると音が出てしまいます。 つま楊枝でさっとお手入れしたほうがスマートですから、卓上につま楊枝があるのは、ありがたい配慮ともいえますが、使っている様子は美しくありません。席に置いてあるものですから、その場で使ってもマナー違反ではありませんが、つま楊枝を持ってパウダールームに行き、人目のないところで使いましょう。 やむを得ず席で使う場合は、うつむいて口元を隠して使います。使用後の楊枝は、箸と同じように入っていた袋に戻し、端を折っておきましょう。 作=岩下宣子 【著者プロフィール】 岩下宣子 「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)がある。 ※本記事は岩下宣子著の書籍『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』から一部抜粋・編集しました