【MLB】ロイヤルズが緊急補強 ファム、グリエルなどベテラン3人を獲得 9年ぶりの地区優勝を目指す
球団史上2度目のワールドシリーズ制覇を成し遂げた2015年以来9年ぶりのプレーオフ進出&地区優勝を目指しているロイヤルズが緊急補強に動いた。日本時間9月1日、ロイヤルズはウエーバーでカージナルスからトミー・ファム、レンジャーズからロビー・グロスマンを獲得。また、ブレーブスとマイナー契約を結んでいたユリ・グリエルを金銭トレードで獲得した。JJ・ピコーロGMは「デッドラインの時点でファムとグロスマンに興味があった。そのときは獲得できなかったが、ずっと追いかけていた」と以前から狙っていた選手であることを明かしている。 【動画】トミー・ファムが日本時間8月1日のレンジャーズ戦で2点タイムリー二塁打を放つ ロイヤルズはファムとグロスマンの獲得に伴い、ロースターの枠を空けるためにCJ・アレクサンダーとオースティン・ノラのDFAを発表。また、日本時間9月2日(現地時間9月1日)からアクティブ・ロースターの枠が28人に拡大されるため、マイナー契約のグリエルをメジャーのロースターに加えることも可能になるが、グリエルはロースターの40人枠外のため、グリエルを登録するためにはさらなるロースター変更が必要となる。 現在36歳のファムはメジャー11年目のベテラン外野手で、今季はホワイトソックスとカージナルスで合計93試合に出場して打率.254、7本塁打、31打点、6盗塁、OPS.699を記録。7月末に三角トレードでホワイトソックスから古巣カージナルスへ移籍したが、移籍後は期待されたほどの活躍を見せることができず、日本時間8月31日にDFAとなっていた。カージナルス、レイズ、パドレス、ダイヤモンドバックスと4球団でプレーオフを経験しており、ロイヤルズに貴重な経験値をもたらすことになるだろう。 現在34歳のグロスマンはメジャー12年目のベテラン外野手で、今季はホワイトソックスとレンジャーズで合計70試合に出場して打率.227、3本塁打、14打点、3盗塁、OPS.657を記録。昨季レンジャーズでワールドシリーズ制覇を経験し、今季はホワイトソックスでスタートしたが、5月上旬にトレードでレンジャーズに復帰していた。こちらもツインズ、アスレチックス、ブレーブス、レンジャーズと4球団でプレーオフを経験している。 現在40歳のグリエルはかつてア・リーグ首位打者に輝いたこともある好打者だが、2022年以降は年齢による衰えが顕著になっており、昨季終了後にFAとなったあと、メジャー契約を得ることができなかった。今季はブレーブス傘下のマイナーAAA級で75試合に出場し、打率.292、12本塁打、48打点、11盗塁、OPS.863を記録。ロイヤルズは正一塁手のビニー・パスカンティーノが右手親指を骨折して離脱したため、グリエルにはその穴埋めとして試合に出場するチャンスがある。 ロイヤルズは日本時間9月1日のアストロズ戦に敗れて4連敗となり、首位ガーディアンズとは2.5ゲーム差。ワイルドカード争いでは2位につけているが、まだ地区優勝の可能性も十分に残っている。レギュラーシーズン最後の1ヶ月、3人のベテラン選手たちにはラストスパートの原動力として期待がかかる。