<フレッシュ球宴速報>3ランの巨人岡本が猛打賞&三盗のオコエを抑えMVP
プロ野球のフレッシュオールスターが14日、倉敷のマスカットスタジアムで行われ、イースタン選抜がウェスタン選抜に6-1で勝利。注目のMVPは、4打数2安打で3ランを放った「4番・一塁」の巨人、岡本真和(20)が獲得した。「1番・センター」で出場して5打数3安打1打点(決勝打)、1盗塁の楽天、オコエ瑠偉(18)とのMVP争いになっていたが、岡本の本塁打のインパクトがオコエの攻走の活躍を上回った。 イースタンは3年連続の勝利で、ウエスタン27勝、イースタン20勝となった。 オコエvs岡本。注目のMVP争いは、2人の将来のスター候補によって繰り広げられた。 ウエスタン選抜の先発、ソフトバンクの高橋純平(19)とのドラフト1位対決が、一回にいきなり実現。オコエは、カウント、1-1から真ん中高めの145キロのストレートを見事にとらえて、センターのフェンスにワンバウンドでぶつかるツーベース。1軍で43試合、打率.183、1本塁打、6打点の成績を残しているオコエに対して、高橋は故障による出遅れと、球団の方針もあって、今季はまだ1軍昇格はない。 オコエが1軍経験者の貫禄を示した。「お互いに自信を持っている真っ直ぐとフルスイングの勝負だった。しっかりとミートできた」。一方、プロ入り最速となる154キロ連発していた高橋は、「力が入って、真ん中に入っちゃいました。三盗も決められてオコエにはやらっれぱなし。機会があればやりかえします」とリベンジを誓っていた。 オコエは試合前に「打撃だけではなく、二盗、三盗とチャンスがあればやりたいですね」と予告していたが、二死となって打者、巨人の岡本和真(20)を迎えた場面で、カウント1-0から好スタートを切って三盗を決めた。絶好のスタートを切ったためキャッチャーは三塁へ送球ができなかった。 オコエは二回にも、二死一、三塁で、ウエスタン選抜の2番手、阪神、青柳晃洋(22)から低めのボールをノーステップ打法からパンチショットのようなコンパクトなスイングで、センター前へタイムリー。2-0とリードを広げた。交流戦でも対戦経験がありノーステップ打法を使って攻略したお得意さん。「今まで取り組んできた、いろんな課題のひとつを達成できたかな」と、技ありの一打には、オコエも納得。 試合途中にMVPの可能性が高くなったことを聞かれたが、「まだまだ序盤。わかりません。チームの勝利に貢献するだけ」と、気持ち引き締めていた。