成長できていない…? レンタル先で苦しんでいるJリーグの逸材(2)全然使われない…。J1強豪が惚れたドリブラー
今季もJリーグでは多くの若手選手がレンタル移籍で自身の成長を求めている。ここで活躍し、来季は所属元で主力というシナリオが理想的だが、当然ながら全員がうまくいくわけではない。今回は、早くもレンタル先で苦しんでいるJリーグの逸材選手を紹介する(スタッツは5月9日時点のデータサイト『transfermarkt』を参照)。
MF:永長鷹虎(えいなが・たかとら) 生年月日:2003年4月3日 保有元クラブ:川崎フロンターレ レンタル先クラブ:ザスパクサツ群馬(J2) 今季リーグ戦成績:10試合0ゴール0アシスト 世代別日本代表に何度も招集されてきたMF永長鷹虎は、なかなか出場時間を伸ばせていない。 独特なドリブルで右サイドを切り裂くサイドアタッカーは、現在21歳。2022年に川崎フロンターレに正式加入すると、プロデビュー戦となった天皇杯・札幌大学戦で挨拶がわりのゴールを奪い、完璧なプロキャリアのスタートを切ることに成功した。 そんな永長は、昨夏にさらなる成長を求めて水戸ホーリーホックへレンタル移籍することを決断する。同クラブでは公式戦16試合に出場して、1ゴール1アシストを記録した。今季からはザスパクサツ群馬へレンタル移籍している。 しかしながら、群馬では満足のいくプレータイムを確保できていないのが現状だ。リーグ戦では80分を過ぎた試合終盤からの起用がメインで、先発起用が期待できるのはYBCルヴァンカップや天皇杯に限られている。そのルヴァンカップは既に敗退が決まったため、このままいけば永長がピッチに立つ時間は更に短くなってしまう可能性が高い。 ただ、ここにきて風向きが変わりそうなのも事実だ。群馬は現在J2リーグ最下位となっており、8日にはここまでチームを率いていた大槻毅監督を解任することが発表された。クラブにとっては深刻な事態であるが、監督交代は主力でない選手にとってはチャンスにもなり得る。永長には、この機会に新監督の信頼を掴んでJ2残留を目指す戦いで中心的な役割を担ってもらいたい。
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