60代で再就職を決意。78歳・阿部絢子さん流「長く働くメリット」と仕事探しのコツ5つ
●人間関係の居心地いい職場にご縁が
その後、薬剤師資格さえあればいいラクな職場で働いたものの、「おもしろくない」と退職。 「最後にたどり着いたのが、今の老舗調剤薬局の仕事です。先輩の管理薬剤師は私と同年代で、尊敬できる存在。パソコンは相変わらず苦手ですが、前の職場で試行錯誤した経験が今になって役立っています」
60代からの仕事探し「成功」のコツ
60代以上の働くシニアや、高齢者向けの就労支援センターへの取材も豊富な阿部さんに、高齢になってから仕事を選ぶときに気をつけるべきポイントを伺いました。
●コツ1:働く目的をしっかり考える
働くということは、自分の時間や体力を仕事に費やすこと。 「後悔しないために、なぜ働きたいかを考えて。お金のためでないのなら、ボランティアなどの選択肢もありますから」
●コツ2:求人のチェック項目にも。体力づくりも忘れずに
どんな仕事にも体力が必要。「シニアの就職支援センターでは、職種によっては就労支援講座の受講時に握力や片足立ちのテストがあることも。普段から、動ける体を心がけて」
●コツ3:環境はなにより大事。事前見学がベスト
働く場所が合うかどうかは、相性も重要。「働く前に職場を見学に行って、職場の雰囲気や街の様子を見てきましょう。『ここに通いたいな』と思える環境なら、長続きします」
●コツ4:尻込みせずに、まずは挑戦
間違いや失敗を恐れてはダメ。「初めての仕事で、失敗するのは当たり前のこと。失敗するからこそ解決策を考え、技術が身につきます。尻込みしないで、まずは挑戦してみましょう」
●コツ5:肩書にこだわらず、素直でいること
資格や経験があっても、謙虚さが大事。「わからないことを素直に聞けば、相手はちゃんと教えてくれます。教わっておもしろくなれば、また新たな発見があって、どんどん楽しくなりますよ」
ESSE編集部