韓国与党「共に民主党が内乱勢力」 閣僚大量弾劾で行政府の無力化狙う動きを批判
【TV朝鮮】(アンカー) 強大な国会権力を持つ進歩(革新)系最大野党の民主党から、「国務委員(閣僚)連続弾劾」の主張が出ました。金建希(キム・ゴンヒ)夫人特別検察官法と内乱特別検察官法を韓悳洙(ハン・ドクス)大統領権限代行が公布しなければ代行も弾劾すると言っていましたが、今度はさらにもう一歩踏み出し、国務会議(閣議に相当)そのものを事実上なくすという内容です。国務委員がさらに5人弾劾されただけでも国務会議の議決定足数は満たせず、最終的に国会で通過させさえすれば拒否権の行使そのものができなくなるので、いかなる内容であっても自動で効力が発生しかねないのです。こういう場合、行政府は事実上まひ状態になることは避けられず、本当に政権政党を目指す民主党から出た言葉なのかと思います。極端な場合、被告人の李在明(イ・ジェミョン)代表にかけられているあらゆる嫌疑も無力化できますが、民主主義の基本原則である三権分立を毀損(きそん)する、と指摘されています。さらに強まる民主党の攻勢を、チェ・ウォングク記者がリポートします。 【写真】共に民主・盧宗勉(ノ・ジョンミョン)氏
(記者リポート) 共に民主党の盧宗勉(ノ・ジョンミョン)院内スポークスマンが、ユーチューブの配信に出演し、韓悳洙権限代行と国務委員らを大量弾劾することもあり得ると言いました。 弾劾訴追で職務が停止された朴性載(パク・ソンジェ)法相を除くと、他の国務委員は15人ですが、さらに5人弾劾されると定足数に足りず、国務会議の議決ができないのです。 (盧宗勉/共に民主党院内スポークスマン) 「国務会議が回らなければ、今上げている諸法案は自動発効になります。そこまで悩んで問いただすべき、極めて重大な時期であって…」 盧・院内スポークスマンが言及した「重大な時期」とは、韓権限代行が特別検察官法に対する拒否権を行使するかどうか検討している状況を指しているものとみられます。 韓権限代行に、あすまでに特別検察官法を公布せよと要求してきた民主党は、弾劾訴追案も既に準備しました。 (朴贊大〈パク・チャンデ〉/共に民主党院内代表) 「韓悳洙首相が24日までに特検法を公布しなければ、民主党は直ちに厳重に責任を問うつもりです。直ちに手続きを踏みます」 保守系与党「国民の力」は「国務会議を解体するという民主党がすなわち内乱勢力」と批判しました。 (金大植〈キム・デシク〉/国民の力院内首席スポークスマン) 「政府を今すぐまひさせ、今すぐ焦土化したいという意図にしか見えません」 首相室の関係者は、5人追加弾劾発言について「責任ある政党として真摯(しんし)に語ったものだとは、容易には思えない」とコメントしました。テレビ朝鮮、チェ・ウォングクがお伝えしました。 (2024年12月23日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)