「入江君に読んで欲しくて描いた」騒動後初対談でカラテカ矢部が明かした本音
入江に誘われて始めた「お笑い」
矢部 「祈り」の話を描いたとき、当時のこと――文化が違う方を拙い言葉でどう笑わせるかをずっと考えるなかで、高校時代の感覚に戻ったことも思い出したの。 入江 高校? なんで? 矢部 僕は入江君に誘われてお笑いを始めたんだけど、最初に人前でネタをしたのは、高校の文化祭だった。さまぁ~ずさんのネタをカバーさせて頂いて披露したら、ものすごくウケて……。アフリカでは、なんとか笑わせたい一心で、一生懸命勉強して練習したら、現地の方が笑ってくれた……。お笑いってこんなに面白いんだって思った、初期衝動に近い感覚になったんだ。 入江 確かに、あのアフリカでの2か月は夢を追ってる時間っていう感じもあったかもしれない。高校1年の時、クラスは違ったんだけど、共通の友達が「面白いやついるよ」って紹介してくれたんだよな。でも俺は、矢部を初めて見た瞬間「こいつ、ちっちゃいな!」って。 矢部 いやいや、こっちも思ったから! (笑)。でも、入江君の明るさと社交性のおかげで僕も友達がたくさんできて、高校時代は本当に楽しかった。 入江 「中学の時、太郎は暗かった」って矢部のお父さんも言っていた。高校卒業後に大学に進学することが決まっていたのに、勝手に、自分がお笑いのオーディションにコンビで応募して、しかも合格して……。 矢部 入江君は昔から行動力がありすぎるんだよ。ありすぎるところが玉に瑕なんだけど……。でも、僕だってそもそも入江君に誘われていなかったら芸人になっていないし、入江君が相方じゃなかったら、テレビに出られるようになるまでの数年間、頑張って継続できていたかもわからない。入江君の行動力のおかげで今の僕があるって言い切れるのは、まさに入江君からの「プレゼント」を僕がたくさん受け取ってきた証拠だと思う。「いつも楽屋で話してる大家さんのことを漫画で描いたら」って勧めてくれたのも入江君……ってことになっているしね(笑)。 入江 本当に、勧めたよ!