男子110mハードルの村竹ラシッドが快記録でパリ五輪代表入り 3年前のフライング失格からの「解放」と日本人初12秒台への期待【日本選手権4日目】
順大時代から村竹を指導する山崎一彦コーチは「12秒台がちらちらっと見えた」と話す。 「準決勝は8台目くらいから流して13秒14で行けていました。本人の中でも12秒台の手応えがあったと思います。1台目の入りも安定しながら良くなって、レースにムラがなくなっています」 世界と戦う上でのプラス材料は、「(ひと冬越えて)200mなど長いところの走力が上がっていること」だと山崎コーチ。「日本選手が今まで世界と戦って勝てなかったのは、中盤からのスピードのキープが大きな違いだったと思います。泉谷もそこを目指してやっています」 泉谷も村竹も順大出身で、2人とも山崎コーチが指導している。 「2人で決勝に残る、2人でメダルにチャレンジする。それを本気で考えられるように、あと2週間、3週間でやってみたい」 村竹も3年前に東京五輪を逃してから、パリ五輪を最大目標にして努力をしてきた。 「ここ(日本選手権)も通過点です。パリ五輪に出てやる、という気持ちでトレーニングをしてきましたから、計画通りです。パリ五輪では12秒台を出して、決勝進出とメダル獲得を目標にレースをします。ただ、ここからもう一段階レベルアップしないと決勝は見えてこない。残りの1カ月でしっかり仕上げて、最高のパフォーマンスができるように頑張ります」 110mハードルへの注目度が、日本選手権の結果で2倍になった。 (TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)
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