サッカー日本代表に招集を チェイス・アンリ、荻原拓也、古橋亨梧...CL開幕節で輝いた日本人選手
【森保監督の価値観は変わるか】 チェイス・アンリは日本代表でスタメンを飾るCBの選手たちも羨む大舞台で、貴重すぎる経験を積んだ。この事実は重い。 得点は前出の荻原のほかに、スロヴァン・ブラティスラヴァと対戦したセルティックのふたり、古橋、前田も決めている。けっして強くない相手との一戦でマークしたゴールにどれほど価値があるか、評価は割れるだろうが、この場合でも筆者はCL至上主義を唱えたい。 前田は代表の常連と言ってもいい存在になりつつあるが、古橋は招集外となって久しい。森保監督から過度な低評価を受けている。日本代表でスタメン出場が増えているフェイエノールトの上田は、昨季に続き2シーズン連続でCLの舞台に立っているが、もっぱらサブだ。ライバルとなるサンティアゴ・ヒメネス(メキシコ代表)との間には大きな差が存在する。0-4で大敗したリーグフェーズ初戦のドルトムント戦では、攻撃力強化を狙い後半16分という早い段に投入されたが、見せ場は少なかった。 プレー機会の絶対数で上田は古橋に後れを取っている。この状態はこれからも続くと思われる。CL至上主義に照らすと軍配は古橋に挙がる。 森保監督の価値観は従来のままなのか。あるいは変化するのか。CLで活躍した選手はプライオリティを上げる。言い換えれば、代表に選ばれたければCLで活躍すべし、だ。これこそが時代にマッチした明快な基準だと筆者は考える。
杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki