阪神淡路大震災1.17のつどい 竹灯籠に祈りを込めて
阪神淡路大震災1.17のつどい 竹灯籠に祈りを込めて THEPAGE大阪
6434人もの尊い命が失われた阪神淡路大震災から17日で21年がたった。神戸市中央区の東遊園地では「阪神淡路大震災1.17のつどい」が行われ、遺族らが竹灯籠のロウソクに火を灯し、手を合わせる姿が多くみられた。同日は県内各地で、追悼行事が行われる。
支えあう心・思いやりを次世代へ語り継ぐ
この「つどい」は、震災で亡くなった人を追悼し、震災で培われた「きずな・支えあう心」「やさしさ・思いやり」の大切さを次世代へ語り継いでいくためにと毎年行われている。 同日午前5時ごろに同遊園地へ行くと、すでに多くの人々が訪れ、竹灯籠に火を灯し手を合わせている。神戸地方気象台によると、同時間帯の神戸市内の気温は4度台。会場からは「あの時もえらい寒かったなぁ」「もう21年か」といった声があちこちから聞こえてきた。 今年からは、多くの人に参加してもらおうと、灯篭の文字を募集。その結果「未来」という文字の形に灯篭が並べられた。
そんな中、時報の音がスピーカー音で鳴り響く中「午前5時46分」に合わせ、遺族らが静かに目を閉じて亡くなった家族たちへ黙祷を捧げた。 ロウソクの前で手を合わせていた30代の女性は「家が長田区であの火災の様子は忘れられない。親せきを失いました。あれから21年たちますが、去年と比べてこの場所へ来た方も減っている気がする。けど私は、この震災を伝えていかなければならないと思います」などと話していた。 会場では、復興の歌「しあわせはこべるように」が流れ、自然と歌を口ずさんでいる人もいた。そして「慰霊と復興のモニュメント」で、犠牲者の名前が記された銘板の前をじっと見つめ祈る人。「1.17希望の灯り」の前でも静かに目を閉じて手を合わせ祈る人たちの姿が後を絶たなかった。 同日は県内各地で、それぞれの思いを胸に鎮魂の祈りが捧げられる。