ドジャースが連勝で2カード連続勝ち越し 大谷翔平は“ワンダフル”な活躍ならず3打数無安打
◆米大リーグ ドジャース4―0ロッキーズ(2日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同地区最下位のロッキーズに連勝し、2カード連続の勝ち越し。5連敗の後、6試合で5勝1敗と立て直した。大谷翔平投手(29)は「2番・指名打者」でフル出場し、3打数ノーヒット。2試合ぶりの無安打に終わった。 大谷はこの日のロ軍の先発左腕・ゴンバーに対しては昨季まで通算6打数3安打の打率5割、1本塁打とエンゼルス時代は得意にしていたが、初回無死の第1打席は83・9マイル(約135キロ)のスライダーを打たされ、遊飛。それでも、ド軍は初回に1番・ベッツ、3番・フリーマンのソロで2点を先制。大谷と同じ“MVPトリオ”の兄貴分たちがカバーした。 2回2死二塁の第2打席は見逃し三振に倒れた背番号17。4回1死一塁の第3打席は右腕・ランバートの8球目、88・1マイル(約142キロ)のチェンジアップに空振り三振だった。直前の7球目にはファウルの打球がワンバウンドで球審に当たり、心配した大谷が笑顔で右胸にタッチする“神対応”を見せた。6回2死一塁の第4打席は初球からスイングしたが、バットが捕手のミットに当たり、打撃妨害で出塁した。4月15日(同16日)の本拠地・ナショナルズ戦以来、今季2度目の珍プレーだった。 8回1死二、三塁の第5打席は申告敬遠。エ軍時代はよく見られた光景だったが、続く3番に強打者・フリーマンが控えるドジャース移籍後では初めての敬遠だった。1死満塁となり、そのフリーマンがきっちり中犠飛。リードを4点に広げて試合を決めた。 この試合は「犬の日」として行われ、ペットの犬と来場するファンもたくさんいた。大谷も愛犬・デコピンと暮らす。“ワンダフル”な活躍とはいかなかったが、勝利をアシストする働きを見せた。 大谷にとっては得意の6月。エンゼルス時代の満票MVPに輝いた年を振り返ると、46発の21年は月別最多の13本塁打、44発で日本人初の本塁打王にを獲得した23年は月間打率3割9分4厘、ア・リーグ最多タイ記録の15本塁打と大爆発している。左太もも裏の負傷で、現在の状態は100%とは言えないのかもしれないが、それでも「ミスターJune」には明日以降も期待せずにいられない。
報知新聞社