米ベイン、富士ソフトのTOB価格上げ 1株9600円、争奪戦過熱
米投資ファンドのベインキャピタルは11日、システム開発の富士ソフトに対して表明しているTOB(株式公開買い付け)の価格を1株9600円に引き上げると発表した。 これまでは9450円を提示していた。富士ソフトを巡っては、米ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が9451円でTOBを実施中で、争奪戦が過熱している。 富士ソフトへのTOB価格を巡っては当初、KKRが1株8800円と発表。これに対して、ベインが9450円での買収計画を提案し、KKRは11月、ベインを1円上回る9451円に価格を引き上げた。富士ソフトはKKR案に賛同する一方、ベインに対して反対を表明している。