恵まれなかった1年目 醍醐大「ファンから一生分のお守りをもらった」雪辱の2年目、目標は「+200以上」/麻雀・Mリーグ
プロ麻雀リーグ「Mリーグ」2023-24シーズンからセガサミーフェニックスに加入した醍醐大(最高位戦)は、11戦目で念願の初トップを獲得。近藤誠一監督(最高位戦)の推薦でチームに加入し、期待は高かったものの、▲214.4と個人32位でフィニッシュし、Mリーグという壁の高さを痛感した。「ファンの方からお守りを一生分もらいました(笑)」と語る醍醐は、今期の抱負について「去年負けた分を取り戻したい」と明かす。目標はズバリ「+200以上」。優しげな顔と穏やかな口調の醍醐が、麻雀スタイルはそのままに、2年目の大逆襲を始める。 【映像】アガリへの嗅覚 狙い完璧、醍醐大の發単騎 ―デビュー1年目の振り返りを。 醍醐大(醍醐) 厳しかったという印象ですね。イメージ通りに戦えなかったというのは特にはなかったんですが、配牌とツモの組み合わせがよろしくなかったなという感じです。自分の成績がチームに反映されるという経験がなかったので、自分のせいでこれだけポイントがなくなっているというのが、シンプルに嫌でしたね。初トップまで時間がかかったので、ファンの方からお守りを一生分もらいました(笑)。直接ファンの方が渡しに来てくれて、全部家に保管してあります。 ―今年は2人メンバーが変わった。 醍醐 竹内(元太)さんは同じ団体ですし、一緒に勉強会もしているのでよく知っています。“頼もしい”という感じはありますよ。浅井(堂岐)さんはMリーグのルールに向いていると思います。一緒に麻雀を打ったことも何度かあるし、麻雀の話もしたことがあります。これまで4人全員で集まったのは2回で、1回目から4人で麻雀の練習をしました。これからも4人の勉強会は定期的にやっていこうという話をしています。2人とも麻雀のプロ歴が長いので、特別に教えることはないですが、注目される舞台なので、そういう部分については試合前に話そうかなと思っています。 ―Mリーグで注目されるということは、これまでの麻雀とどう違うか。 醍醐 僕はSNSを頻繁にやる方ではないので、実際に外で声をかけられた時に「これまでと違うな」と感じました。応援の声をかけていただいてありがたいですね。声をかけてくれる方は若い男の子が多い。他にも外国人の方に「ダイゴ、マージャン」と声を掛けられました。趣味で登山をするのですが、山ですれ違う時にそんな声が聞こえてきました(笑)。 ―2年目に向けて、麻雀の調整はどのようにしているか。 醍醐 変えない方が自分は良いのではと思っています。昨シーズン中も何も変えていないんです。後半はトップを取らなければダメだったので、それは別の話ですが。もう少し大ケガすることを覚悟で突っ込んでいくこともありかなとは思っていますが、基本的にはこれまで通りにやろうと思っています。 自分が負けている序盤の試合を見返したのですが、トップが取れたかというと「人の力でどうにかなるものではないな」と思いました。気持ち的には「申し訳ないな」というものがありますが、反省して打ち方を変えるということはないです。 実は勝っている時の方が、反省点が残る。負けている時は「こうするしかないじゃん」ということが多いんです。負けている時はリスクを取るようにしますが「しょうがないよね」ということが多いんですよ。それが他のゲームと違うところかなと。野球や将棋では負けた時の方が、学べることが多いと個人的に考えています。 ―今期の目標で、具体的なものがあれば教えてください。 醍醐 目の前の一戦に集中するということです。数字的には去年負けた分を取り戻したいと思っています。+200以上ですね。(昨期の)反動が来ることに期待しています。 ―攻撃的な選手が多いが、それに対してどのように対策をしようと考えているか。 醍醐 自分は平均よりも鳴くほうですし、リーチを打つ方だと思っているので、これ以上攻めるのは難しいかなと思います。押し引きのバランスを変えるのは難しい。局面により、理由があってヤメたり、攻めたりするので。ある程度攻めてみようと思っても、その局面上どうしてもできないということがある。 ―デビュー以降、髪型に注目される機会も。「イケオジ」という声がコメント欄に届いていた。 醍醐 ずっと短髪だったのですがMリーグに入るとどうしても注目度が上がるので、妻の意見もあり、髪を伸ばしてみるなど変えてみました。ヘアメイクさんも髪がある程度長いと「こうしてみましょう、ああしてみましょう」とアレンジすることができる。ただ、基本的にはお任せなんです。僕自身は髪型には全然こだわりがない(笑)。 ―趣味として「登山している」という話があるが、今も続けているか。 醍醐 暖かい時にしか登りませんが、この時期は月に2回ぐらい筑波山に登ります。何も考えないで、何かができるということが好きです。サウナも引き続き、通っていますよ。 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部