中国ハッキング疑惑、米国史上最悪と上院情報委員長
[22日 ロイター] - 中国に関係するハッカー集団が米国の不特定多数の通信会社回線に侵入し、法執行機関の監視データを違法傍受したとされる問題で、米連邦議会の上院情報委員会のマーク・ワーナー委員長は21日付のワシントン・ポスト紙で 「米国史上最悪のハッキング」と警戒感を表明した。 同委員長は「これが、世界中で中国が展開している通信システム侵入と膨大な量のデータ窃取工作だ」と述べた。 同委員長はニューヨーク・タイムズ紙のインタビューでは、侵入工作がバイデン政権の把握している規模を超えており、ハッカーは電話の会話を盗聴し、テキストメッセージを読むことができた明らかにした。 さらに「倉庫の扉はまだ大きく開いている、あるいはほとんど開いている」と述べ、依然としてスパイ工作にさらされていると警鐘を鳴らした。 連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省サイバー・インフラ安全局(CISA)が13日発表した共同声明によると、ハッカーらは「多数の通信会社」のネットワークに侵入し、「主に政府や政治活動に携わる限られた数の個人」から通話記録や通信を盗んだ。 中国政府は繰り返しこうした盗聴工作を否定している。