【南部杯】単勝110円レモンポップがマッチレース制し連覇 坂井瑠星「70点あれば勝てると…」
[JpnIマイルチャンピオンシップ南部杯=2024年10月14日(月曜)3歳上、盛岡競馬場・ダート1600メートル] 14日、盛岡競馬場で行われたJpnI南部杯は、単勝110円の圧倒的1番人気に支持されたレモンポップ(牡6・田中博)がペプチドナイルとの一騎打ちを制し、史上8頭目となる同レース連覇を達成した。同馬には11月4日に佐賀競馬場で行われるJpnⅠ・JBCスプリント(ダート1400メートル)、または同JBCクラシック(ダート2000メートル)への優先出走権が与えられた。勝ち時計は1分35秒9(良)。 「ヒヤヒヤしました。危なかったです。無事に勝てて良かった」とレース後の心境を口にした坂井。最内枠で互角のスタートを決めると、注文をつけるようにジワッとハナへ立つ。一瞬はサヨノネイチヤとヒロシクンが並びかけたが、これを制すると今度は外からペプチドナイルが馬体を併せる形に。一旦はハナを譲ろうか…という、昨年とは異なる展開が待っていた。「逃げられたら逃げようと。ライバルはペプチドナイルだと思っていた」。鞍上はそのままハナを譲らなかったが、強敵にピタリとマークされたまま3~4コーナーの勝負どころを迎えた。 「ライバルのプレッシャーはありましたね。4コーナーで引き離しにいったけど、離せず苦しいレースでした。1週前の追い切りは問題なかったのですが、最終追いは調教で遅れてしまい、田中博先生は『70点』と。でも、70点あれば勝てると思っていました」の言葉通り、必死に食い下がるペプチドナイルにかわされることなく、ゴールでは3/4馬身差をつけての勝利。新旧フェブラリーS覇者対決は、レモンポップの強さを浮き彫りにする結果となった。 「僕が乗ったときは、国内で一度も負けていませんからね。いつも勝つつもりで乗っている」と締めた鞍上。ダートマイル界のチャンピオンホースに恥じない、負けられない決意がしっかりと込められていた。
東スポ競馬編集部