“FW王国”湘南で2人の若き点取り屋が二桁ゴール達成! 町野と大橋に次ぐ新エース候補はさらなる飛躍を果たせるか
22年以降、FWが次々と目覚ましい結果を残している
11月30日、湘南ベルマーレはJ1第37節で横浜F・マリノスとホームで対戦した。 【動画】福田翔生が美しいループ弾で今季10点目! 終盤まで2-1でリードしながらも、89分と90+4分の失点で逆転を許し、手痛い黒星を喫した湘南だが、大きな収穫も得た。FWの鈴木章斗と福田翔生がJ1でキャリア初の二桁ゴールを達成したのだ。 鈴木章は27分、左CKをDF大岩一貴がフリックしたボールを押し込み先制点をマーク。福田は67分、GK上福元直人のロングパスに抜群のタイミングで抜け出すと、相手GKとの1対1で鮮やかなループシュートを決めてみせた。 ふたりの若き点取り屋は、それぞれ喜びと今後への意気込みを口にした。 「セットプレーについて、ガンちゃん(大岩)は練習からニアでそらすのが上手いし、真ん中に立っていれば自分のところに来る予感がした。二桁への喜びはもちろんあるけど、今は試合に負けた悔しさの方が大きいです。 来季に今季以上の結果を残すためには、継続が大事。今年の取り組みを来年も続けられれば、必然的に結果もついてくるはずですし、そのなかで見えてくる課題もあると思うので、そこは随時修正しつつ、成長できれば」(鈴木章) 「カミ君(上福元)とは裏を狙おうという話をしていたので、来るかなと思って走ったら良いボールを出してくれた。二桁はすごく取りたかったので嬉しいです。その後のオフサイドでゴールが取り消しになったシーン(70分)や、試合の結果については悔しいけど、今季の残り1試合、やり返すチャンスがあるので、変わらずにやり続けたいです」(福田) 2022年に町野修斗(現・ホルシュタイン・キール)が13点をマークして以降、23年に大橋祐紀(現・ブラックバーン)が13点、そして今季はここまでルキアンが11点、鈴木章と福田がそれぞれ10点と、FWが次々と目覚ましい結果を残している。 J屈指の“FW王国”となりつつある湘南で、ふたりの若きストライカーはさらなる飛躍を果たせるか。また、彼らに続くストライカーは現われるのか。来季以降も注目していきたい。 取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
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