南果歩さんが愛車歴を初公開 かつて乗っていた懐かしの国産SUVと対面へ
“駐車場問題”から乗り換えへ
パジェロを気に入っていたという南さんであるけれど、ひとつだけ問題があったという。それは、駐車場に停められないという問題だ。 「パジェロには4年くらい乗ったのかな。その間に、何度か駐車場に停められないということがあって、それで次は小さなクルマにしようということで、紺色のフォルクスワーゲン『ゴルフ』に換えました。形も好きでしたし、丈夫だと聞いたのが決め手になりました」 1990年代の半ばということは、1991年から2002年まで生産されたゴルフⅢだろう。 「駐車場でも停めやすいし、便利でしたけれど、パジェロが“大型犬”だとするとゴルフは“小型犬”で、存在感としては小さくなってしまいましたね。そうこうするうちに、もうちょっと荷物が積めるクルマがいいねという話になって、BMW『3シリーズ』のワゴンを選びました。ビーエム(BMW)はすごく運転が楽しくて、3シリーズを3台乗りました。30歳代はビーエムと過ごしたという印象ですね」 こうして南さんは、第3世代(E46型)のBMW3シリーズを皮切りに、3台の3シリーズで30歳代を駆け抜けた。 「40歳に差し掛かるころに、(メルセデス・)ベンツの『Cクラス』のワゴンに換えました。正直、ベンツには興味がなかったのですが、知り合いのベンツに乗せてもらったときにすごく守られている感じがしたんですね。安全なクルマがいいだろうということで、Cクラスを選びました。一度、SUVタイプの『Mクラス(現GLEクラス)』というのにも乗りましたが、いまに至るまでずっとCクラスのワゴンで、いま乗っているのがたぶん5台目になると思います」 こうして、三菱パジェロでスタートした南さんのクルマ生活は、現在のところメルセデス・ベンツCクラス・ステーションワゴンで落ち着いている。ただし、南さんは次の時代も見据えている。自宅建築時、電気自動車用の充電設備を設置したというのだ。 後編となる次回は、今、興味があるという電気自動車に触れた!
【プロフィール】南果歩(みなみかほ)
俳優。兵庫県出身。1984年、映画『伽倻子のために』で主役に抜擢されてデビュー。以降、テレビや映画、舞台で幅広く活躍。『夢見通りの人々』で第32回ブルーリボン賞助演女優賞。著書に絵本「一生ぶんの だっこ」(講談社)、「乙女オバさん」(小学館)など。2011年東日本大震災以降、東北、熊本、能登など被災地に向けての絵本の読み聞かせを続けている。また、ボーカルを務めるNicochansデビューシングル「乙女オバさん」がAppleMusicSpotifyで配信中。 文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・黒田啓蔵 スタイリング・坂本久仁子 編集・稲垣邦康(GQ)