【精神科医が教える】年をとると忘れがち…一瞬でストレスを解消する方法・ベスト1
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります! ● 泣いていますか? 今日は「泣く」ことについて、お話ししたいと思います。 泣きたくなることや、ふと涙がこぼれてしまうことがあるかもしれません。ときには、それも素敵なことだと思うんです。 もちろん、常に泣いているわけにはいきませんが、時々涙を流すというのは、心の豊かさを感じられると思います。 ● 泣くということは…… 泣く理由は、いろいろありますよね。寂しさや悲しみ、怒りから涙がこぼれることもあるでしょう。切なさを感じたり、ショックを受けたときにも、自然と涙が出ることがあると思います。 いずれにしても、泣くということは、心のなかにあるピュアで繊細な部分が表に出ている証拠ともいえます。 そんな自分自身の繊細な部分に、ある種の美しさを見出すことさえできるのではないでしょうか。 ● 泣いてスッキリする 感動する小説や映画、音楽などで思いっきり泣いてストレスを解消する「涙活(るいかつ)」という言葉を一時期よく耳にしましたが、そうやって泣くことを否定せず、ポジティブに活用することは、とてもいいことだと思います。 涙を流すことで、無意識に抑えていた感情が一気に解放され、心が軽くなることもあります。実際、泣いたあとは、なんとなくスッキリすることが多いですよね。 泣いたときのことを振り返ってみると、自分がどんなことに感動するのか、どんなことに弱いのか、少しずつ自分自身が見えてくるかもしれません。 ● 年齢によって「涙」は違う? 涙というのは、瞬間的にキラキラと輝くものです。そんな涙は、まるでガラス細工のようだとも感じます。 壊れやすく、繊細なものだからこそ、ガラス細工のように美しいと感じるのです。だから、泣いたときの感覚や状況を大切にすることも1つの考え方だと思います。 感情のコントロールがうまくできずに泣いてしまうこともありますが、年齢を重ねると若い頃のような繊細な涙とは違ったものになることが多いようです。 ● 自分の感情を再確認できる それでも涙が出ることがあると、「自分にもこんな感情が残っていたんだ」と感じて、少し嬉しくなることもあります。 泣くことをネガティブにとらえず、その瞬間を大切にしてみましょう。涙が流れるその一瞬には、儚(はかな)げで美しい何かが存在しています。 そんな感情を大切にしていくことが、心の豊かさにつながるのではないかと思います。 ※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。
精神科医 Tomy