世の中には、分け与えると「減る」ものと「増える」ものがある
あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか? いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。 世界20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。 【この記事の画像を見る】 ● 持っているものを分け与えると、エネルギーが戻ってきます お金は私たち現代人にはなくてはならないものなので、いくらでも欲しいと思いますよね。 なぜお金が欲しいのかというと、それはお金が誰かとシェア(共有、分配)するとなくなるものだからです。人とお金を分けたらお金が減った、また誰かとお金をシェアしたらさらにお金が減ったとくり返していくと、どんどんお金がなくなっていくので、お金を補充したいと思うのです。 お金をシェアしている感覚はあまりないかもしれませんが、食べ物や服や車を買って売主にお金を渡すのもシェアしていることになります。 あなたのお金が商品の対価として売主に分配された結果、手元のお金がなくなります。お金に限らず物でも同じことです。ここにパンがあって人とシェアしたら減りますよね? あなたの土地を人とシェアしたら減りますよね? これが、人が作った経済です。人為的なものはシェアすると減ってしまうのです。 ● シェアすると増えるものとは? その一方で、シェアをするほど増えるものがあります。 それは自然からいただくものです。例えば、りんごの種を1粒、土に埋めます。するとりんごが芽を出して、成長して数年後にはたくさんのりんごがなります。りんごの種を、土とシェアしたことで、りんごが増えるのです。またそのときあなたが酸素を吸って吐き出した二酸化炭素は、りんごの葉っぱが吸収して酸素を出します。りんごと私たちは二酸化炭素と酸素をシェアしています。 私たちの知識も同じです。あなたの知識を誰かに教えたとしても、あなたの知識は減りませんよね。愛はどうでしょう? 愛は恋人たちだけのものではありませんね。家族の愛、友だちとの愛、世界平和を願うのも愛ですね。みなさんは愛もシェアしたら増えるものだと知っていますよね? 本来ならば、シェアすると増える、自然に還元するためにお金を出すべきです。そんなことを言われても、「手元にお金がなくて困っているのに、自然環境を守るためにお金を出すことはできない」と思うかもしれません。でもお金がなくても大丈夫です。 ● あなたがシェアできるもの あなたが持っているものから、何がシェアできるかを考えてみてください。 何ひとつシェアできるものがないということは、絶対にありません。あなたの知識、あなたの知恵、あなたの考え、あなたの気持ち、あなたの愛は誰とでもシェアできるものです。 人や動物に「愛しているよ」「かわいいね」と愛情を表現すれば、それは愛をシェアすることになります。 食べ物をシェアすることだってできますよね。 子どもや後輩にあなたが持っている知識を教えれば、それもシェアです。 誰かに、何かに、あなたが持っているものを分け与えると、相手からさまざまな形でエネルギーが戻ってきます。 そのエネルギーによって、あなたはお金持ちにもなれるし、しあわせや喜び、楽しみを感じることもでき、心が豊かになります。 ※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
ニーマル・ラージ・ギャワリ