「すげぇ丸呑み…」「産卵床をひたすら撃つ」「栄養価が高い」ブルーギルを食べるブラックバスを狙う方法とは。
池といえばギル…というのはちょっと古いかもしれないが、今でもため池のバスにとっては切っても切れない関係だろう。琵琶湖人気ガイドの杉村さんに懐かしの故郷・奈良県のため池でギル系ルアーの魔力を引き出してもらうことに。思い出の池はまだ生きているか!? 【画像】「ま、丸呑みだ…」ブルーギル型ルアーにブラックバスが食いついた
杉村的ギルパターン その1/ギルネストパターン 年間を通して最大の爆釣チャンス
6~7月はブルーギルのスポーニングの時期。そのタイミングで成立するのがギルネストパターンだ。ネストを守るギルを狙うバスを騙して釣ってしまおうというもの。 「この時期がため池で一番ギルパターンが通用すると思っています。ギルがネストに執着していて、それをバスが見ている状態のとき。ギルネストに対してバスが突っ込みたいけど、バスからしたらギルって『一旦は躊躇する存在』だと思うんです。 そこで、バスが見ている方向に対してスリーパーギルやヴァタリオンを投入し、バスの方向にルアーを引っ張ってくる。ギルネストに完全に突っ込んでいるバスであれば、ネストの周辺でスローに首を振らせ続けることが多いですね。バスが目視できないときはギルネスト本体をひたすら撃ち続け、点でアピールし続けます」 ◆ヴァタリオン[メガバス] ピンスポットでゆっくり首を振り続けるのが得意なギル型ビッグベイト。ギルネストパターンにおいても活躍が見込める。
杉村的ギルパターン その2/低活性時のギルパターン バスが一発で栄養補給したい時期こそギル系!
ギルが浮いている高水温期だけがギル系ルアーの出番ではない。晩秋や早春でもギル系で釣るビッグチャンスがあるらしい。 「僕は低水温期にもギルパターンがハマると思っています。琵琶湖では真冬にギル系ワームがめちゃくちゃ釣れるときがあるのですが、池でも同じ。 例えば、3月は小さなルアーが有効だと思われがちですが、ギル系ワームも効きます。また、11~12月に池の水温が下がって低活性になったときも丸っこいギル型ワームを投げると強烈なバイトが出ることがある。 栄養価が高いので、1匹食べれば1週間は食べなくてもいいというのがバスにとってのブルーギルなんです」 ボリュームのあるギル系ルアーは一度の捕食でお腹いっぱいになるせいか、バスのバイトも深い傾向がある。