「政権を作れなかった責任は大きい」小沢一郎氏が新年会で野党を“叱咤”「自民のあめ玉」「枝葉末節の土産」
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は1日、東京都内の自宅で新年会を開き、「野党の政権を作れなかった責任は非常に大きい」と述べるとともに、自民党と政策協議を行う野党の姿勢を批判した。 新年会には、小沢氏に近い国会議員らが参加し、能登半島地震から1年を受け、冒頭で黙祷を捧げた後、小沢氏が挨拶を行った。 小沢氏は、与党が過半数を割った2024年の衆院選を振り返り、「現状を変えることを嫌う日本人が、意を決して野党に投票してくれたのに、野党の政権を作れなかった。この責任は、非常に大きいと思う」と述べた。 また、野党の現状について「戦後長く続いた自社(自民党・社会党)体制の中の野党の姿を思い出す」と指摘。 「自民党に何か自分たちが要求をして受け入れられると、勝ち取ったと喜んでいたが、自民党があめ玉をくれたにすぎない」と切り捨てた。 そして小沢氏は、名指しは避けたものの、自民党と税制協議を続ける国民民主党を念頭に、「税の全面的な改正をしない限り、本当に『手取りが増える』という状況にはならない」と述べた。 さらに、「一つ一つ枝葉末節のお土産をもらって喜んでいればそれで良いというのでは、到底、議会制民主主義の機能を発揮したとは言えない」と厳しく指摘した。 その上で、「野党の諸君がしっかりと国民にどういう使命を託されたのか、どういう責任を負ったのかということを自覚してほしい」と呼びかけた。 一方、2025年が「乙巳(いっし/きのとみ)」にあたることから、小沢氏は「60年に一度の大変革の年だそうだ。大いなる希望を持っている」と語った。
フジテレビ,政治部