阪神・森下 自身初3戦連発 7戦連続打点!トップ1差キープ68打点に 逆転Vへ残り14試合「勝つだけ」
「阪神3-4DeNA」(11日、甲子園球場) 下を向いている暇はない。激励の言葉がスタンドから降り注ぐ。勝利への執念と意地を見せた阪神・森下。自身初の3試合連続の一発も空砲となったが、逆転優勝へ向けて仲間を鼓舞する力強い弾道だった。 【写真】勝ち越しソロを打たれ呆然 魂が抜けたような表情の岡田監督 「やるべきことをしっかり自分はやっていくだけだと思っているので。残り試合数も少ないので。もうやれることをやります」 2点を追う六回だ。先頭で迎えた第3打席。1ストライクからジャクソンが投じた2球目、高めに浮いたスライダーを完璧に捉えた。打球は失速することなく、左翼席へ一直線。豪快な15号ソロで1点差に詰め寄った。 8日のヤクルト戦から3試合連続となる一発。「最高の結果で1点、自分だけで取れた。自分はホームランをバコバコ打てる打者だと思っていないので。センター中心に捉えるようなことだったり、自分の形を意識しながら毎日やっているだけ」と好調を維持。7試合連続打点とし、リーグ2位の68打点に伸ばした。 今季は開幕から打撃不振で、7月6日に2軍降格を経験。同19日に1軍に帰ってきたが、なかなか状態は上がらなかった。「もう状態がいい悪いをつくらないのが一番最高だと思うので。前半戦チームに貢献できなかった分、後半で取り返したい」と強い気持ちをバットに込めている。 1点を追う八回には、中前打でチャンスメーク。「打席の内容だったりが、8月、9月はわりかしよくできている。継続してやっていきたい」。得点にこそつながらなかったが、3試合ぶりの複数安打で攻撃の流れを作った。 残り14試合。「もう切り替えて、明日の試合に向けて、しっかり準備して勝つだけです」。まだ優勝の可能性は残っている。上り調子の若虎が、歓喜の瞬間を迎えるために意地を見せる。 ◆3戦連発!7戦連続安打&打点!! 森下がプロ入り後初の3試合連続本塁打。他の阪神選手では佐藤輝が今季8月3日・DeNA戦~同6日・ヤクルト戦で記録している。また、森下は今季甲子園でチームトップの7本塁打目。さらに4日・中日戦から7試合連続安打と打点をマーク。同期間中は打率・483(29打数14安打)、3本塁打、9打点。