キックを蹴り込む冨澤

　12月31日（火）に開催された［RIZIN DECADE］「雷神番外地」の［第4試合　RIZIN MMA特別ルール：5分2R ］ではBreakingDown冨澤大智が、キング・カズ息子三浦孝太に、顔面ヒザ蹴り一撃で壮絶1R KO勝利。 　失神した三浦は、試合後インタビューに応じるも「今、何をしに来ているのか、あまりわかっていない」と完全に記憶が飛んだ様子。冨澤はフィニッシュについて、MMAジムでの「練習通り」と勝因を明かした。 【フォト】顔面ヒザ蹴りがヒットした瞬間 　試合は、序盤三浦がパンチやハイキックで詰めるも、三浦の組みに、サウスポーの冨澤が左を合わせる。三浦は効きながらタックルに行くと、冨澤が得意の左ヒザをクリーンヒット！倒れた三浦にパウンドしフィニッシュした。 　インタビュー室に現れた三浦は「会場に来たこともちょっと今、覚えていない」とここ１，２日の記憶も飛んでいる様子。 　周囲から試合の状況も伝えられたが「それも覚えていなくて。今、何をしに来てるのか、あんまりわかってない。どこまでがその現実だったのか、モヤモヤしている」と現在進行形で記憶が消えており、危うい状態に見える。 　現在言えることとして「今回ぶっちゃけ、自分的にはこの場に立つのも ふさわしくないんじゃないかと思っていた」と悩んでいたと言うが「それでも、デビューしてから知名度とかどんどん成功してしまって。（試合を）出れる理由を親以外で作りたいとは思っていた」と前向きに考えていたと言う。 　それでも「力の差を見せられてしまっている。もっと結果を出している人もいると思うので。自分にしか出せない色というのを見せるべき場所で、見せていく方がいいのかな」と懸命に言葉を探しながら、格闘技以外での道も模索していくかもしれないとした。 　対する冨澤は、現在MMAジム『FIGHTER’S FLOW』で練習しており「もう完全に練習通り、プラン通り」とハマったと言う。 　戦略としては「テイクダウンをしっかり切って効かせたら、膝合わせたり、もちろん寝てからの攻防だったりとか、そういうのも全部 プランとして何か準備してて。そのうちの1つがしっかりハマった」とビジョン通りだったとした。 　1年前の大晦日では、篠塚辰樹にOFGキックで完敗し「1年間マジで落ち込んでいて、格闘技をやめようとも思った」と言うが「その全ての清算が今日」と報われたと喜ぶ。 　今後は「RIZINのフライ級でMMA参戦したい」と継続参戦を望むが、宿敵・篠塚は、BD仲間で親友でもあるヒロヤに宣戦布告、リングでバチバチの様相も見せていた。 　冨澤は「別に篠塚君が今僕とやらないでも全然良くて。ただその間に僕はMMAの成績伸ばすん。今やっとかないと、お前が俺にやってくれってお願いする立場になっちゃうけど、いいの？って。俺はもう勝ち続けるんで」とRIZINでMMAに邁進すると意気込んだ。