新車で168万円からだったトヨタ「MR-S」を手に入れる最後のチャンス! 低走行車は価格上昇中…ミッドシップの隠れスポーツカーでした
安価で狙える隠れスポーツモデルだったが……
2002年8月にはマイナーチェンジを実施し、ライト類の意匠が変更されたほか、トランスミッションが5速から6速へと多段化。ただギア比に変更はなく、純粋にオーバードライブ的に6速が追加されたものだった。 MR-Sにはディーラーで購入することができるコンプリートモデルも多数存在しており、輸入車のような特徴的なエクステリアを持つ「カセルタ」や、ワイドボディ化がなされた「VM180 TRD」、イタリアのカロッツェリアであるザガートがデザインを担当した「VM180 ZAGATO」。そしてTTEのターボキットを装着した「TTE Turbo tuned by TMG」などが生み出されている。 オープン2シータースポーツというとマツダ「ロードスター」が知られるところだが、MR-Sはコーナリング性能の高いミッドシップレイアウトを持ち、1tを切る車重(後期型を除く)と140psのエンジンの組み合わせで、じつは高いポテンシャルを秘めた名車とされている。 長らく安価で狙うことができる隠れスポーツモデルとして愛されてきたMR-Sであるが、ついに25年ルールで輸出が解禁となる時代となったこともあってか、低走行のものでは新車価格に近いか、それを上回る価格のものも増えてきている。 一方で走行距離の伸びた個体であればまだまだ100万円以下で狙うことができるが、すでに底値の時代は脱したと思われ、状態の良いものを狙うのであればラストチャンスと言えるかもしれない。
小鮒康一(KOBUNA Koichi)