ヤマハ セロー225の最終進化形「WE」とは? チューブレスリヤタイヤを採用、燃料タンクはさらに大きく(1997~2005年)
ヤマハ セロー225WE【第5世代】(2000~2005)「環境規制対応を行った225の最終仕様」
21世紀の到来を控え、内燃機関を動力とするバイクには以前にも増して高い環境性能が求められるようになってきた。無論、セローもそこから逃れられるわけはなく、時代に即した対策を施すことになる。 エンジンには、鍛造ピストンに加えメッキシリンダーを採用し、空冷エンジンゆえの激しい温度変化の中でも安定した性能が得られるようになった。キャブにはTPS(スロットルポジションセンサー)が追加され、よりきめ細やかな点火時期などの制御が可能となり、さらに未燃焼ガスの燃焼を促進させるエアインダクションシステムも導入。新たに科せられた排ガス規制をクリアしたのである。 このモデルは2000年7月発売の5MP1に始まり、2002年4月発売の5MP2、2003年5月発売の5MP3と変遷していくが、車体色の変更のみである。
ヤマハ セロー225WE(2000年)主要諸元
■エンジン 空冷4サイクルOHC単気筒2バルブ ボア・ストローク70.0×58.0mm 総排気量223㏄ 圧縮比9.5 燃料供給装置BSR33キャブレター 点火方式CDI 始動方式セル ■性能 最高出力20ps/8000rpm 最大トルク1.9kgm/7000rpm 最小回転半径1.9m ■変速機 6段リターン 変速比 1速3.090 2速2.000 3速1.428 4速1.125 5速0.925 6速0.793 一次減速比3.318 二次減速比3.000 ■寸法・重量 全長2070 全幅805 全高1160 軸距1350 最低地上高285 シート高810(各mm) キャスター26°30′ トレール102mm タイヤサイズF2.75-21 R120/80-18 乾燥重量108kg ■容量 燃料タンク10L オイル1.3L ■車体色 オレンジ、緑 ■発売当時価格 38万9000円 レポート●神山雅道 写真●ヤマハ、八重洲出版 編集●阪本一史 追記2024年3月21日:1997年4月発売のモデルの型式を誤って記載していたため、修正を行いました。