太田海也を破る大金星でG1初勝利!“10万車券”で波乱の幕開け演出した中釜章成「ダイヤモンドが欲しい」/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭・第2回競輪祭女子王座戦(G1)」は19日、初日を開催。5レースの一次予選1に出走した中釜章成(27歳・大阪=113期)に話を聞いた。 男子最初のレースは本線に推された太田海也が主導権。初手からその4番手を確保した中釜章成が捲りを決めて、2着に菅田壱道が突っ込んだ。先月の寛仁親王牌でGIデビューを果たした中釜のGI初1着で波乱の幕開けとなった。 「後ろからになったら絶対に突っ張られてしまう。(スタートを)取りに行って、取れた位置から進めようと思っていたら、結果的に一番いい位置が取れた」 菅田もレース後に「中釜君の位置が欲しかった」と振り返ったほど、中釜は初手で誰もが欲しがる“突っ張って駆けそうな太田ラインの後位”をゲット。 「打鐘や2センターで行くか迷ったけど(後ろが離れて)1人になってしまうかもしれないので捲りに回った。ポイント制なのであのまま流れ込んでも良かったけど、見栄えが悪過ぎるから仕掛けた。仕掛けてダメなら力不足なだけなので。行けたし(状態は)問題ないと思う。GI初勝利ですね」 普段通り、ジョークなのか本気なのか掴めない独特のテンションで通算5走目にしてのGI初勝利を喜んだ。 「前回の弥彦(寛仁親王牌)はたぎり過ぎて初日から体がほてっていた。今回は平常心で。チャレンジャーだし、チャンスは必ずあると思ったのでそこを逃さず行けた。ダイヤモンド、欲しいですね。そこは番組次第ですが」 最高の10P獲得で4日目の優秀競走ダイヤモンドレース出走にも意欲を見せた。2日目の一次予選2の番組が発表され、自身の名前がないことを確認すると「明日(2日目)はニートでーす!」とおどけた。しっかりと休養し、3日目の一次予選2でも痛快な走りを見せてくれるか。勢いに乗った中釜がこのまま台風の目と化すかもしれない。(netkeirin特派員)