開高健の素顔とは!?大阪で同級生らが思い出語る講演会
開高語録『心に通じる道は胃を通る』
旅先で博覧強記の開高さんから学べる対話のひとときが、極上の喜びだったという。 「開高さんはメモを取らない。すべて頭の中に入っていた。しかし、知らないことは知らないと明かされ、私に包丁の仕組みなどを質問された。日本の箸(はし)の文化、ワインやカクテル、料理の色や味覚などの食文化から、花言葉や環境問題まで、話題が尽きなかった。目的地へ急ぐだけではなく寄り道をしたのは、さまざまな体験を重視していたからではないか」(谷口さん) 同図書館で開催中の「オーパ! 世界の旅人 開高健」展では、谷口さんが開高さんから贈られた品々を展示。エプロンには『谷口教授』に宛てた開高さん手書きの言葉が記されている。 『心に通じる道は胃を通る』開高さんの口癖だったという。詳しくは大阪市立図書館の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)