BAND-MAID×ウォーニングの特別公演 公式レポートが到着
2023年にアメリカで開催された【Lollapalooza】へ日本人バンドとして約13年ぶりに出演したBAND-MAIDが、6月12日に東京・EXシアター六本木でメキシコのウォーニングを迎え、特別公演を開催。その公式レポートが到着した。 その他の画像 ウォーニング は2021年の『MAYDAY EP』リリース直後からハードロックファンを魅了し、8600万回以上のYouTube再生回数を記録するなど注目を集めている、メキシコ第3の都市・モンテレイ出身の三姉妹バンド。元々BAND-MAIDのファンだったメンバーと2022年10月開催・アメリカ「AFTERSHOCK FESTIVAL」のバックステージで交流したことをきっかけにこの日開催されたスペシャル公演が実現。また、公演に合わせてコラボレーションソング BAND-MAID with ウォーニング「SHOW THEM」を制作。公演の最後に初共演で観客にサプライズ披露をするなど、両バンドのファンにとって超スペシャルな公演となった。 ステージの背面中央には、BAND-MAIDとウォーニングをイメージしたイラストと、「バンドメイド」「ザ・ウォーニング」とカタカナで書かれた提灯が飾られ、スペシャル公演の祭り感が感じられるセットとなっていたこの日。初来日となるウォーニングのステージからスタートとなった。 米国のBillboard TOPメインストリームロックチャートでも8位にランクインするなど注目を集めているシングル「S!CK」を皮切りにウォーニングのステージを開始。既に欧米ではフェスに引っ張りだこの人気を誇るウォーニングは、本日の公演が日本初のライブだが、全世界でステージを重ねている彼女たちだけあって、冒頭から堂々たるパフォーマンスを繰り広げる。2022年にリリースし、世界から注目されるきっかけとなったアルバム「ERROR」から人気曲「CHOKE」などを演奏し、「Dull Knives」の冒頭ではダニー(Gt.Vo.)が中央のお立ち台へ登り、太いギターの音を響かせ客席を煽る。トリオバンドとは思えないほどの音の厚みと迫力は、パウ(Dr.)とアレ(Ba.)によるタイトなリズムに、ダニーによるヘヴィなリフと激しいヴォーカルが絡んだ絶妙なバランスのもとに成り立っている。また、三姉妹ならではの息のあったコーラスワークが美しいメロディをより引き立てているのも、ウォーニングの魅力のひとつだろう。全編スペイン語詞の「Qué Más Quieres」や、「Automatic Sun」など、6月28日に発売となる4枚目のスタジオアルバム「Keep Me Fed」から早速6曲を披露するなど、全13曲で大声援のなかステージを後にした。 転換後、赤い光がステージに注がれるなか、SEとともに登場したBAND-MAIDはKANAMI(Gt.)のギターリフから始まる「glory」でお給仕(ライブ)をスタート。「さぁ行こうか、六本木ー!」とSAIKIが高らかに叫ぶと会場から歓声が湧き起こる。勢いそのままに、AKANE(Dr.)のドラムソロから始まる「NO GOD」を2曲目に披露すると、SAIKIの「Jump!Jump!」の煽りで、スタンディングエリアの観客に波打つようなジャンプが起こり、一気に最高潮へ。ギターソロではKANAMIが中央お立ち台に駆け上がると、MISA(Ba.)も続いて駆け上がりベースソロを披露。リズミカルなスラップに合わせてKANAMIが気持ち良さそうにリズムをとるなど、メンバーが楽しげに演奏する姿に、観客にも笑顔がこぼれる。リズム感の良さと楽曲の展開に合わせてガラッと表情の変わる歌声の使い分けなど、SAIKIのボーカルの器用さが際立つ「influencer」や「Unleash!!!!!」を披露した後に、初MCタイムへ。小鳩ミク(Vo.Gt.)が「ようこそウォーニングのみなさまっぽー!もう一度、ウォーニング様に盛大な拍手をー!」と叫ぶと、会場からあたたかい拍手が鳴り響く。近作のジャケットやグッズのアートワークもプロデュースしているSAIKIが「今回はステージのアートワークをお祭りっぽくしてみました」と語ると、お祭り感を象徴するような提灯へのバンド名の名入れは小鳩ミクの自筆であることも明かされる。心をこめて、今日が素敵な日になるよう書いたと思いを伝えると再び拍手が起こる。激しい演奏の合間にあるほっこりしたMCとのギャップも、BAND-MAIDのお給仕の魅力の一つであることは間違いない。 活動初期の人気曲のひとつ「YOLO」や2023年にリリースしたアニメ『ケンガンアシュラ』Season2 ED主題歌としても注目を集めた「Shambles」など、バラードを挟まず畳み掛けるようにアッパーな楽曲を続けて披露。「六本木、そんなもんじゃないだろー!」とSAIKIが煽り、「Screaming」のKANAMIの印象的なギターリフがはじまると、「そんなもんじゃないだろ、かかってこいよー!」とSAIKIがさらに客席を煽り続ける。 まだリリースをしていないにも関わらずお給仕定番となっている「Magie」のあとに、BAND-MAIDが目標に掲げる”世界征服”を歌った「DOMINATION」を披露。逆光で明るく照らされた客席から湧き起こる「Hello!Hello!」の大合唱では、耳のうしろに手をあて、眩しい笑顔で観客の声にしっかり向き合うSAIKI。中央お立ち台に上がり、「世界に響け」と歌うやいなや両手を広げ、観客の声を一身に受け止めるようなその立ち姿は自信に溢れてまばゆいほど。BAND-MAIDのメインボーカルとして、10年間世界中のステージを沸かせてきたSAIKIの迫力が特に印象に残る、一曲目から最後まで攻めまくりのセットリストで、BAND-MAIDのステージは終了となった。 しかし、ここで小鳩ミクから「小鳩、あの時間やってないっぽ」との発言で、会場がざわめく。「ウォーニングのみんな、カモーン!」と三姉妹をステージに呼び入れると、なんとここで、ウォーニングも巻き込んだ”おまじないタイム”がスタート。小鳩ミクによる観客とのコールアンドレスポンスの時間”おまじないタイム”だが、この日はウォーニングのダニーがマイクを手にするまさかの展開となり、「BAND-MAID!ウォーニング!」と力強くコールすると客席からも「BAND-MAID!ウォーニング!」と声があがるなど、2バンドと観客が一体となり大盛り上がり。 ここで特別公演がお開きになるかと思いきや、小鳩ミクから「ウォーニングと曲作っちゃいましたっぽー!」とサプライズ発言が飛びこむ。”おまじないタイム”中に粛々とセッティングされていた2バンド全員の楽器とマイクの準備が整うと、BAND-MAIDとウォーニングのコラボレーションソングを初公開・初共演というファン垂涎の展開に。 ダニーの力強いシャウトから始まった楽曲は、SAIKIとダニーのマイクリレーはもちろん、ギター、ベース、ドラムのソロリレーがありながら、BAND-MAIDとウォーニングとのハーモニーが打ち消し合うことなく絡みあう素晴らしい楽曲に仕上がっていた。両バンドの魅力を削ぐことなくそのまま乗算した、まさにBAND-MAID × ウォーニング SPECIAL SHOWにふさわしいコラボレーションソングを最後の最後で披露し、特別すぎるガールズロック2バンドの特別公演は幕を閉じた。 なお、最後に披露されたコラボレーションソングはBAND-MAID with ウォーニング名義で、今夏発売予定のBAND-MAIDの3年半ぶりとなるスタジオアルバムに収録される予定とのことだ。 Photos:伊東実咲 ◎公演情報 【BAND-MAID × ウォーニング SPECIAL SHOW IN JAPAN】 2024日6月12日(水)東京・六本木EXシアター ウォーニング 1 S!CK 2 Z 3 CHOKE 4 Qué Más Quieres 5 Dull Knives 6 MORE 7 MONEY 8 Burnout 9 Automatic Sun 10 DISCIPLE 11 Hell You Call A Dream 12 EVOLVE BAND-MAID 1 glory 2 NO GOD 3 influencer 4 Unleash!!!!! 5 YOLO 6 Bubble 7 Shambles 8 Warning! 9 Screaming 10 Magie(新曲) 11 DOMINATION BAND-MAID with ウォーニング 1 SHOW THEM(新曲)